
我が輩はロングコートチワワである。
名前は空と呼ばれている。
これでも一応、世帯主だ。
我が家は人間が頼りないので我が輩が管理職に就いているわけだ。
我が家に居ついている中年男の人間には、
あの手この手で仕事にいかせて金を稼いでもらわないといけない。
最近は転職活動しているがうまくいっていないようなので、
辞めてしまわないよう、こちらも必死である。
最悪、我が輩がタレントになってでも金を稼いで、
家のローンを返済しなければならないだろう。
同じく居候の中年男の妻だが、
彼女は甲斐甲斐しく我が輩の身の回りを世話してくれる。
しかし、我が輩の都合を考えずに病院に連れていかれるのには閉口している。
二人とも、我が輩のいうことが理解できないのが苛々させられるが、
我が輩にとっては、それでも大切な家族である。
最後まで、責任もって一緒にいてやろうと思っている。
明日は給料日だし、サービスしてやるか。
子供じゃあるまいに、彼らは顔をなめてやると喜ぶのだ。
尻尾もふってやろう。
