読切恐怖小説【金のない男】 | 相武万太郎オフィシャルブログ「六転び七転び八転びROCK。」(音楽、小説、酒)

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ベッキーがテレビに出てるとチャンネルを変えてしまう男が、好きな音楽や小説を語ったり書いたりらじばんだりしています。音楽は洋楽ロックメインだったが最近はハロプロ大好きです。特にANGERME。

何度もいうが、私はお金なんてない。


持つ必要はないんだ。


お腹がすけば、畑や海へ出向く。


取れたての野菜や魚を収穫し調理することは、
男やもめの私には朝飯前だ。



住まいは、親から譲り受けた家があるが、
親切な女性の家に泊まらせていただくとか、住所不定を長く続けている。



独身だが、女性には不自由ないんだ。

これでも、もてるのでね。


身綺麗だって?

衣服も頂き物だし、長い間帰っていないね。



あの日も、そう、畑に向かっていたんだが、
ふと都会に出向きたくなった。



そんなときはヒッチハイクに限るんだ。



乗り心地よさそうな高級車に乗ってね、いろんな話をする。



運転している人を気に入ったら、ヒッチハイクするんだ。



え?
だから、何度も言わせないでほしい。



私がヒッチハイクするのは、車じゃない。





人そのもの



なんだ。



何度もいうが、お金なんていらない。


ヒッチハイクすれば、
その人が持ってるお金を手に入れることができるんだから。




あのね、人に話を聞くときは、きちんと耳を傾けてほしい。



ちゃんと聞いてくれないか。



聞いてくれないなら、私が君にヒッチハイクしてもいいんだよ




ほらこんな風に。