時は寛永、江戸吉原の遊郭に足繁く通う大富豪がいたそうです。
染め物で成功した商人の息子で、許嫁もいたのですが、
親同士が決めた結婚になど興味ありませんでした。
問屋からの接待ではじめて連れていかれた遊郭で、一目惚れした相手というのが
おりん
という大変美しい遊女でした。
おりんは大変美しいにも関わらず、人気がないのかぽつんと佇んでいます。
憂いある様子にも心惹かれて、男はおりんと話してみたいと思ったのです。
これが物語のはじまりです。