小説【交差点の間違い】第3話 久遠 | 相武万太郎オフィシャルブログ「六転び七転び八転びROCK。」(音楽、小説、酒)

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ベッキーがテレビに出てるとチャンネルを変えてしまう男が、好きな音楽や小説を語ったり書いたりらじばんだりしています。音楽は洋楽ロックメインだったが最近はハロプロ大好きです。特にANGERME。

久遠真也が余命半年を宣告されてから半年がたった。



彼は平凡な会社の一課長だった。
人柄がよく、彼を慕う部下は多くいた。

会社勤めはあと20年ある。体が資本だからと人間ドックを受診したのが運のつきだった。


少年が念じただけでカルテが山中とすり替えられ、人生が大きく変わってしまった。


ただの脂肪肝の久遠は、医師に癌の説明をされ、混乱状態となり病院を飛び出した。


病院と会社から離れ、山の中で余生を過ごしたかったのだ。

半年たった今もなお、生きている。
あなたも、青樹ヶ原にいけば、俗世間から離れ、ほぼ野生化した彼を見ることができるかもしれない。



一方の山中は、出会った看護士と結婚してから半年後、幸せの絶頂期に死亡した。


看護士の愛も、彼の寿命を伸ばすことはできなかったようだ。



しかし、一番運命が変わったのはあなたかもしれない。



あなた、あの少年と話してしまったんですよね?



彼があなたの健康を気遣うということは、
今、少年は、あなたの運命を変えようとしているのだから。




「きみには健康でいてもらわないとね」