米GM、米国内でのエンジン生産とEV用部品製造に9億ドル超を投資

(米国)

 

シカゴ発

2023年01月31日

米国自動車大手ゼネラルモーターズ(GM)は120日、ミシガン州、オハイオ州、ニューヨーク州の4カ所の生産拠点で、V8エンジンならびに電気自動車(EV)部品の製造に9億1,800万ドルの投資を行うと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。今回の投資額のうち、85,400万ドルの大部分を同社のミシガン州フリント工場とベイシティ工場の第6世代小型ブロックV8エンジン生産へ、6,400万ドルはニューヨーク州ロチェスター工場とオハイオ州ディファイアンス工場でEV生産に関わる鋳造や部品へ投資する。

同社は、今回の投資について、EVへの転換を加速させながら、一方で今後も引き続き顧客にガソリン車の選択肢を提供し続けるというGMのコミットメントを強調するものだとしている。また、グローバル・マニュファクチャリング&サステイナビリティ担当のジェラルド・ジョンソン上級副社長は「ロチェスター工場とディファイアンス工場のチームは、われわれのEVへの転換を先導している。ガソリン車とEVの両方の部品を生産できる柔軟性が、われわれの製造チームがどこにも負けない理由だ」と述べている。

ロチェスター工場では、V8エンジン用の多岐管とフューエルレール(注)製造準備、EV用バッテリーパック冷却ラインの製造への1,200万ドルの投資、V8エンジン用ブロックキャスティングとEV セル向け鋳物部品の製造設備への5,600万ドルの投資が行われる。ディファイアンス工場では、将来のV-8エンジン・プログラムをサポートするためのさまざまなブロック鋳造を行うための設備準備に4,700万ドル投資し、将来のEV戦略をサポートするための鋳物開発セル建設に800万ドルを投資する。

(注)ガソリンエンジンの燃料噴射装置システムの基幹部品の1つで、燃料を噴射装置へ分配して供給する部品。

(齋藤秀美、星野香織)