今回は、冬の定番素材「ツイード・ホームスパン」を使って、“クラシックスタイル”を最大限に意識して作製したスリーピース・スーツの紹介です。
過去最大級の台風14号が先週末鹿児島に上陸し、その後今週初めにかけて日本列島を縦断して、各地で多大な被害をもたらしながら一昨日に通り抜けた午後から気温が下がり、昨日の朝は20度を下回り秋へと季節が一気に進み、暑がりで異常な汗かきの私の服装も上着を羽織っての通勤となり、更には4か月ぶりにネクタイを締めることができ、やっと秋シーズンの装いへと進むことができました。
このスリーピースは、2022年秋冬商品スタートの8月に紹介した「スパンカシミヤのジャケット」に続き、作りたい病が悪化している私が選んだ今シーズンの2着目で、ここ何年か年齢を意識してジャケット&スラックスを増やし続け、真冬用のヘビーウエイトから秋口用まで揃いきって作るものが無くなってきている中で、最近スリーピースを作っていないことに気づき(気づいたことにして)、柄的にも素材的にも15年ぐらい作っていなかった「ツイード・ホームスパン」で加えることにいたしました。
この素材は、アイルランドの北端に位置するドニゴールで1866年に創業した、「ドネガルツイード」を代表する織物メーカー“MAGEE”社の、程よい重さの385gの「ホームスパン」で、手紡ぎ、手織りで作る素朴でしっとりとした風合いと、製織時に手紡ぎ糸が自然に絡まってできるネップ(節糸)が特徴で、冬シーズンに相応しいブラウン系の絶妙な配色は、クラシックな気分を高めてくれる優れものの素材ではないでしょうか。
モデルは、最近の私のお気に入り「NCRC」(オールドカラチェニ)を使い、クラシックを意識してゴージライン低く衿幅を広くしたピークドラペルのシングル3ツ釦段返り、スラントバルカ(船底型)のチェンジポケットを付けてサイドベンツにして、クラシックに襟付きのウエストコートに、トラウザースもリバースの2プリーツにしてブレイシーズボタンを付けています。
今回のコーディネイトは、クラシックなイングリッシュ・タブカラーのクレリックシャツに、ペーズリーのウールタイを締めて、“Drakes”社のウール&シルクのポケットチーフをスクエアーに飾り、靴は“天神山オリジナル”で作製した濃茶スエードのキャップトウで決まりですね。
私自身の冬物スリーピース・スーツは、5年前に知る人ぞ知るイギリスの歴史ある生地メーカー“MARLING & EVANS”社の、重さ390gの紡毛フランネル素材(グレンチェックのスリーピース | 天神山メンズスタイル (ameblo.jp)、4年前に「エスコリアルのヘリンボーン」(ヘリンボーンのスリーピース | 天神山メンズスタイル (ameblo.jp)と、この2着はお気に入りで毎年冬シーズンになるとフルに活用していて、今回の「ホームスパン」は久しぶりに味わう「ドネガルツイード」ですので、お気に入りになるのは間違えなしで、着る前から見ているだけでワクワクしながら気分が高まっています。
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定休日:日曜日・月曜日・祝日
営業時間:10:00~18:00
※密集を避けるため、ご予約制とさせていただきます。
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9月23日(金、祝)、25日(日)、26日(月)、10月2日(日)、3日(月)、9日(日)、10日(月、祝)、16日(日)、17日(月)、23日(日)、24日(月)、30日(日)、31日(月)はお休みさせていただきます。
※最寄駅は京急青物横丁より徒歩2分、JR大井町より徒歩10分です。
京急青物横丁駅からは、改札出て大井町方面の歩道橋を渡り、左階段を降りて、20mで最初の曲がり角右折、突き当り左折、少し進み右手角に赤レンガの建物“TENJINYAMA”到着
JR大井町駅からは、横浜からは一番前、東京からは一番後ろの車両に乗り、東出口改札を出て左に20mほど進み、左折してすずらん通りを抜け、ゼームス坂を下り、右手の高級マンションを越えたところ右折し遊歩道を進み階段を降りて、右手に坂を下って突き当り左折、突き当り左折で少し進んで赤レンガの建物“TENJINYAMA”到着
※建物脇に駐車場もございます。
お車でのお越しは、横浜方面から青物横丁交差点を越え、角のりそな銀行脇の道左折、突き当り左折、直進してまもなく右手に赤レンガの建物“TENJINYAMA”到着