今回は、ヘビーウエイトの「ツイード・ヘリンボーン」素材を使って作製した新作オーバーコートの紹介です。
日中は20度前後まで気温が上昇し暖かい秋の日差しを感じつつも、朝晩の冷え込みは日増しにまして、北風が吹くと「フランネル」の上着だけでは寒く、そろそろストールと手袋の出番が近づいてきて、12月に入ったらまずは「ローデンコート」からコート・スタイルをスタートさせようかと思っているところです。
このオーバーコートは、4年前に“天神山オリジナル”でオーダーをスタートさせたコットンギャバジンの「ライダーコート」(https://ameblo.jp/tenjinyama-tokyo/entry-12486451819.html)から、次の年にツイード素材を使って「ライダーコート」を作り、2年前には私自身もヴィンテージ素材のグレンチェック(https://ameblo.jp/tenjinyama-tokyo/entry-12486452412.html)で作りと、ラグランスリーブのコート・コレクションが充実してきたのに伴って、以前よりいつかは作ろうと思っていたテーラードカラーのモデルが完成したので紹介させていただくことにいたしました。
この素材は、知る人ぞ知るイギリスの歴史ある生地メーカー“Marling & Evans”社の、ヘビーウエイト720gのオーバーコートに適した「ヘリンボーン」柄で、“マーリン&エヴァンス”ならではの品質を限定した羊(ジェイコブ)から、天然のまだら模様(白、茶、こげ茶)それぞれの地の色を活かすために染料を使わず紡績をしたもので、絶妙な配色の「ヘリンボーン」柄は、“天神山流”で提案し続けているクラシックでエレガントな真冬シーズンの“正統派スタイルの着こなし”には、相性の良い優れものの素材ではないでしょうか。
モデルは、クラシックに衿幅を広くしてゴージラインを低めにしたノッチドラペル、打ち抜きの3ツ釦、1枚の生地で仕立てた「ワンピース・スリーブ」のラグランで、腰ポケットはフレームドパッチにして、袖口はターンナップカフ(折り返し)、後ろ身はスタンダードにセンターベントで、ゆったりとしたAラインの、1930年代から50年代の“古き良き時代のアメリカ”のオーバーコート・スタイルを復刻させたモデルです。
下の写真の2年前に作った「ライダーコート」モデルと、ラグランスリーブのモデルが2型となりました。
還暦を越えた私自身が最近意識して増やしている、ジャケット&パンツの“セパレート・スタイル”に相性の良いこのツイード・コートは、ジャケットを羽織らず厚手のニットにコーデュロイ・パンツなどカジュアル・スタイルでも活用でき、キャスケットやカシミアニットのマフラー、手袋など加えて、真冬のカジュアル・シーンでの着こなしを楽しめ、更には気持ちを高めてくれるアイテムではないでしょうか。
まだサイズグレーディングなどこれから作製していきますので、今シーズンの着用には間に合わないかもしれませんが、極寒の冬は3月まで続きますし、作れば何十年と長いお付き合いができますので、ツイード素材に相性の良いクラシックモデルのオーバーコートを加えられたらと思っています。
<新店舗のご案内>
※昨年9月に12年間過ごした銀座より品川へ移転しましたのでご案内させていただきます。
新店舗住所:〒140-0004 東京都品川区南品川 5-8-21
電話番号&FAX:03-6228-7321 *今までと同じで変更ありません
定休日:日曜、祝日 *今までと同じで変更ありません
営業時間:10:00~18:30
※相変わらず私1人ですので、ご来店日時をご連絡いただけると助かります。
11月23日(土、祭)、24日(日)、12月1日(日)、8日(日)、15日(日)、22日(日)、29日(日)~1月5日(日、冬季休暇)をお休みさせていただきます。
※最寄駅は京急青物横丁より徒歩3分、JR大井町より徒歩10分です。
京急青物横丁駅からは、改札出て大井町方面の歩道橋を渡り、左階段を降りて、20mで最初の曲がり角右折、突き当り左折、少し進み右手角に赤レンガの建物“TENJINYAMA”到着
JR大井町駅からは、横浜からは一番前、東京からは一番後ろの車両に乗り、東出口改札を出て左に20mほど進み、左折してすずらん通りを抜け、ゼームス坂を下り、右手の高級マンションを越えたところ右折し遊歩道を進み階段を降りて、右手に坂を下って突き当り左折、突き当り左折で少し進んで赤レンガの建物“TENJINYAMA”到着
※建物脇に駐車場もございます。
お車でのお越しは、横浜方面から青物横丁交差点を越え、角のりそな銀行脇の道左折、突き当り左折、直進してまもなく右手に赤レンガの建物“TENJINYAMA”到着
弊店“TENJINYAMA”のHPが一昨年11月半ばに新しくなりましたのでお知らせいたします。
アドレスは今までと同じです。(http://www.tenjinyama.jp/)
今後は、大阪店と共によろしくお願いいたします。