全国的に厳しい暑さと不安定な天気が続いていて、東京でも猛暑日の連続記録を更新中で、例年以上の異常な暑さの中で自転車通勤は既に断念して、それでも店に着いたときは汗だくで水分補給が欠かせない毎日ですが、明後日の“立秋”を境にそろそろ普通の暑さに戻ってもらい、届き始めた新着生地を眺めながら気分だけでも秋冬シーズンへと移行していきたいと思っています。
このコートは、私がまだ“信濃屋”に在籍していた２０００年頃から今でも継続してロングセラー商品として扱っている、“信濃屋オリジナル”の「ライダー（ＲＩＤＥＲ）」コートを、昨年の冬に親しくお付き合いさせていただいている方より譲っていただき、そのまま店に飾っておいたのがきっかけで、見る方々よりオーダーで作りたいと言う要望もあり、作製準備にかなり時間が掛かりましたが、今まで弊店“ＴＥＮＪＩＮＹＡＭＡ”で作製できなかった「ラグランスリーブ」の今後の展開も含め、念願のオーダーをスタートさせることにいたしました。
この素材は、糸染色から製織まで一貫工場で進行し、高級ＧＩＺＡ綿を使用しスレン染料で先染めし高度な撥水加工を施し、超高密度で織り上げた「コットンギャバジン」で、国内はもとより海外のプレステージブランドに採用されるなど、悪条件で使用される「レインコート」にはもっとも相応しい、“メイド イン ジャパン”ならではの本物の逸品と言える素材です。
モデルは、男らしい大ぶりのバルマカーンカラー（ステンカラー）のシングル比翼仕立て、防水の為の、一枚の生地で（外側に継ぎ目が無い）仕立てられた袖「ワンピーススリーブ」と革巻きバックルが付いた袖口の絞りベルト、大きく縦に切り込まれた存在感のある両脇のポケット、後ろ身のベントのところは、これも防水の為にインバーテッドプリーツになっていて、ウエストはベルトでしっかり締めて自然で優雅なドレープを味わいと、近年のコートの「短・細・軽」という流れに逆らうようなゆったりとした胴回りと長めの丈が描く美しいＡラインは、“天神山流”で提案し続けているエレガントでクラシックな“正統派スタイル”の着こなしには欠かせない「レインコート」モデルです。
とりあえず見本として今回のベージュ色でＬサイズが完成して、お盆休み明けにはオリーブ色でＭサイズ、８月末までにはネイビー色のＳサイズが揃いますので、表地と共に裏地のチャック柄もお好みで選びながら、ご自分のスタイルと体型に合わせ着丈や袖丈など調整して、洋服と共に長く付き合える「レインコート」をオーダーで加えてみてはいかがですか。
来週１２日（水）より１８日（火）まで１週間、“夏季休暇”でお休みを頂戴いたしますので、１３日のブログの更新はお休みさせていただきます。
次回のブログは、気持ちと身体をリフレッシュさせて８月２０日よりスタートさせていただきます。
弊店“ＴＥＮＪＩＮＹＡＭＡ”のＨＰが更新できない為、２０１３年３月に移転した銀座２丁目の住所と休業日のお知らせをこちらでさせていただきます。
〒１０４－００６１ 東京都中央区銀座２－４－１ 銀楽ビルディング４Ｆ
（銀座並木通り２丁目の角のビルで１Ｆの“Ｊ．ＦＥＲＲＹ ＭＥＮ”が目印です）
ＴＥＬ ０３－６２２８－７３２２
定休日 日曜日、祝日
営業時間 １０：３０ ～ １９：００
８月９日（日）、１２日（水）～１８日（火、夏季休暇）、２３日（日）、３０日（日）をお休みさせていただきます。