グレンチェックのスリーピース 2回目 | 天神山メンズスタイル

天神山メンズスタイル

天神山は、手抜きをしない本物の洋服を作り続けて40年、長く愛着を持ってお付き合いできる、時代に左右されない洗練された普遍のモデル、こだわりの正統派スタイルを提案し続けています。
京浜急行青物横丁駅より徒歩2分、赤煉瓦の建物です。
東京都品川区南品川5-8-21

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今回は、希少性の高い“ヴィンテージ生地”「グレンチェック」で作製した、ダブりブレストのスリーピース・スーツの紹介です。

先週までの日中のポカポカ陽気から、今週に入って火曜日の一時的な暴風雨の後に平年の気温に戻り、今までにも増して冷たい空気を肌身に感じつつ本格的な冬本番へと突入し、暖かい通勤電車の中でもコートスタイルが目立つようになり、朝晩の冷え込みにはマフラーと手袋が手放せない防寒スタイルへと突入しながらも、まだなんとかオーバーコートの出番が無い自転車通勤を続けている私ですが、通勤時間帯の気温が5度を切ったら乗るのを止めてと思いつつ、適度な運動を兼ねながら風を切る気持ちよさが癖になり、どこまで我慢できるかを試してみたい気にもなっているところです。

このスリーピース・スーツをお借りした方は、9月にも「ガンクラブのスリーピース」で協力していただいていて今回が2度目となり、前回も書いているように昨年の秋冬から作るのがちょっとハイペースになりつつある中で、今シーズンは念願のツイードのスリーピースだけにしようと思っていたところ、10月に紹介している希少性の高い“ヴィンテージ生地”と出会い思わず作る気持ちが高まり、一昨年作った同じく“ヴィンテージ生地”のオーバーペインの入ったグレンチェックはシングルだったので、今回はオーダーならではのダブルブレストのスリーピース・スーツで作製することになりました。

この素材は、今ではお目にかかれない可愛いスコッチテリアの生地マークの付いたスコットランド製“KYNOCH”(カイノック)社の、50年は経っているだろうと思われる“ヴィンテージ生地”で、近年種類が少なくなりつつある目付けのしっかりとした紡毛の、黒×白がハッキリとした「グレンチェック」柄で、多色使いで大きめのチェック柄が増えてきている最近の傾向の中では、なぜかこういう厚手の素材のプレーンな柄に出会えなくなってきているのが現状で、“天神山流”で提案し続けているエレガントでクラシックな“正統派スタイル”の着こなしには無くてはならない素材だと思っています。

モデルは、弊社が扱っているモデルの中で一番クラシックなゴージラインが低く幅広の襟が特徴の「RCSZ」(ローマンクラシック)を使い、6ツ釦2つ掛けのダブルブレストで、チェンジポケット付きのサイドベンツにして、“白井さん流”にウエストコートを加え、トラウザースはサスペンダー釦付きの1プリーツにして、トラウザースも含め「ハンドメイド仕様」ならではの総片返しハンドステッチを入れています。

今回のコーディネイトは、ストライプのレギュラーカラーシャツに、素材感を合わせ“DRAKES”社のストライプのウールタイを締めて、同じく“DRAKES”社のウール&シルクのポケットチーフを華やかに飾り、靴は出来上がってきたばかりの“天神山オリジナル”で作製した黒のクオーターブローグで決まりですね。

以前にも書きましたが、この“ヴィンテージ生地”を提供していただいた方は2007年9月の男の靴雑誌「LAST」に掲載した「ポッサムのポロコート」を見て作りにこられてからのお付合いで、この方の祖父がコート職人をされていて家で長い間眠っていた貴重な素材の数々を2009年に一度お持ちになっていただいていて、その後、今年の夏からこの方の家を改築するのに伴って整理をしていたら今回の“ヴィンテージ生地”を含めて3種類出てきて、弊店にお持ちになられた10月の半ばから店頭にて皆さんにご紹介しながら、お値打ち価格と言うこともあり一気に減ってしまったのですが、今回紹介している「グレンチェック」が1着分だけ残っていたので、出来上がりを紹介させていただくことにしました。





弊店「TENJINYAMA」のHPが更新できない為、銀座2丁目の新店舗の住所と休業日のお知らせをこちらでさせていただきます。

〒104-0061 東京都中央区銀座2-4-1 銀楽ビルディング4F
(銀座並木通り2丁目の角のビルで1Fの“J.FERRY MEN”が目印です)
TEL 03-6228-7321

12月15日(日)、22日(日)、23日(月祭日)、29日(日)、30日(月)~1月4日(土、冬季休暇)、5日(日) をお休みさせていただきます。