アルパカのポロコート | 天神山メンズスタイル

天神山メンズスタイル

天神山は、手抜きをしない本物の洋服を作り続けて40年、長く愛着を持ってお付き合いできる、時代に左右されない洗練された普遍のモデル、こだわりの正統派スタイルを提案し続けています。
京浜急行青物横丁駅より徒歩2分、赤煉瓦の建物です。
東京都品川区南品川5-8-21

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今回は、昨年から加わった希少性の高い「アルパカ」素材を使って“天神山オリジナル”で作製した「ポロコート」の紹介です。

先週末は一気に20度前後まで気温が下がり軽量の「ツイード」ジャケット」「フランネル」のパンツを思わず着てしまいましたが、今週に入ってからは“台風24号”の影響を受けて暖かく湿った空気が流れ込み、日中の気温は30度近くまで上昇し季節外れの蒸し暑い夏日が続き汗ばむ陽気に逆戻りして、本来なら本日10日を境に冬物素材へと移行させようと準備を進めていたのにと思いつつも、そう簡単には爽やかな秋へと移行してくれず、やっと秋に突入したかと思ったら今度はすぐに冬の季節へと飛んじゃうのが近年の傾向で、何はともあれ一日でも早く身も心も温まる紡毛系の冬物素材へと移行できることを願っているところです。

このコートをお借りした方は、昨年も「グレーフランネルのスリーピース」http://blogs.yahoo.co.jp/ginza645/53287836.html)で協力していただいていて、その時にも書きましたが、一昨年の冬シーズンに念願だった「キャメルヘアのポロコート」を作り、ネイビーの「サージ」とグレー「フランネル」、今年の春夏シーズンはダークブルーの「アイリッシュリネン」と、3着ともシングル・ピークドラペルモデルのスリーピースと、こだわりの定番アイテムを計画的に揃えられている中で、ポロコートに相性の良い「アルパカ」素材が昨年やっと加わったのをきっかけに、ビジネスでも活用できる1着として加えていただくことになりました。

この素材は、高級天然素材にこだわった生地作りをしながら、世界のトップブランドや有名メゾンにその素材を提供するイタリア屈指の生地メーカー「AGNONA」(アニオナ)社の、アルパカ52%とウール48%混紡の毛足の長い独特の素材感と重過ぎず軽すぎない550gの目方で、「ポロコー」と言えば「キャメルヘア」と共に相性の良いのですが、相変わらずコレクションの種類が少ないのが現状で、「天神山流」で提案し続けている身も心も温まるクラシックでエレガントな「冬の正統派スタイル」には欠かせない貴重な素材ではないでしょうか。

モデルは、「ポロコート」の原形に近いピークドラペルのダブルブレストで、段返りの6ツ釦2ツ掛け、袖口がカフ(折り返し)付き、フレームドパッチポケットで、後身はイタリア式のクラシックなアルスターコートに多く見られるバックベルト付きのインバーテッドプリーツでセンターベントにしています。

今回のコーディネイトは、コートのボリュームと雰囲気に合わせ“Borsalino”社のソフト帽を被り、“FAIRFAX”社製のグレンチェック柄のシルクスカーフを巻いて、中に着るスリーピース・スーツはチョークストライプかグレンチェック柄のフランネル素材で、靴は黒×白のコンビネーションといきたいところですが無いので、「古いアメリカ靴」のフルブローグで決まりですね。

弊店「TENJINYAMA」がしつこく提案し続けているオーバーコートの中で、今回は大本命の「ポロコート」を紹介しましたが、ちょっとエレガントすぎて着れないという方は、9月に紹介しているシングルモデルを使って、やっと揃った新着のヘリンボーンかホームスパンの「ツイード」素材で作るか、先週到着した全天候型の「ローデンコート」を加えるかして、秋を飛ばして早く寒くなった昨年と同様で今年も平年より寒くなるという予報なので、12月からの活用に間に合うようにそろそろ仕込んでみてはいかがですか。





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