日曜日の雨から一変して気温は３０度でも湿度が下がりカラッとした爽やかな陽気になり、今までが異常に暑すぎたせいか過ごしやすい秋の気配を感しつつ、このままの陽気が続いてくれることを願いながら、暑がりで異常な汗かきの私の服装はまだまだ麻素材が手放せない毎日が続いていて、来週９月に突入したら秋冬シーズンへと気持ちだけではなく服装も真夏から秋口用へと少しずつでも移行していきたいと思いつつも、近年は厳しい残暑が長引く傾向なのでまだまだ油断ができない中で、“お彼岸”までは無理をしないで夏物の素材をメインに乗り切ろうと思っています。
このスリーピース・スーツをお借りした方は、８月始めの「ブラックウォッチのスリーピース」に続き今シーズン既に２回目となり、この方ならではの拘りのコレクションを２年間でもう作るものが無いぐらい沢山作られている冬物の中で、なぜか今まで作っていなかったソリッドの“グレーフランネル”で、この方のイメージに合わせてややダーク系の色でフランネルと言えば“フォックスブラザース”ならではの肉厚さ加減と霜降り具合も気に入り、新たにハイレベルな拘りコレクションに加えていただくことになりました。
この素材は、前回紹介のチョークストライプと同じで、「フランネル」では元祖的な存在と言える英国きっての老舗ミル“ＦＯＸ ＢＲＯＴＨＥＲＳ”社の３８５ｇと中肉のフランネルで、世界的な軽量化及びカジュアル化傾向の中では貴重な紡毛フランネルのコレクションの中でも、代表格の“グレーフランネル”はスリーピースなら色のトーンを変えてみたり、違うモデルを試してみたり、更にはスラックス単品として、ネイビーブレザーやツイードジャケット用に色違いで何本づつでも作りたくなってしまうほど、冬のワードローブには欠かせないド定番素材ではないでしょうか。
モデルは、この方の体型とイメージに一番合っている「ＬＢＳ」(ルチアーノバルベラ)を使い、６ツ釦２つ掛けのダブルブレストで、いつものスタイルでチェンジポケットを付けてノーベントにして、この方ならではの襟付きのウエストコートを加え、スラックスはサスペンダー釦を付けてインバーテッドの２プリーツにしています。
今回のコーディネイトは、ストライプのレギュラカラーシャツに私の好きな２色使いのストライプタイを締めて、ペーズリーのポケットチーフをスクエアーに飾り、靴はネクタイのワインを意識して久し振り登場の「シルバーノラッタンジ」社製の色が抜けてアンティークな雰囲気になってきたＵ＋ウイングチップでいかがですか。
珍しく２回連続で“ＦＯＸ ＢＲＯＴＨＥＲＳ”社のフランネルで、しかも２着ともハイレベルなダブルブレストのスリーピース・スーツでと、「天神山流」でしつこく提案し続けているエレガントでクラシックな「冬の正統派スタイル」の着こなしには、最低でも１着は用意していただきたいアイテムで、今シーズンはこの在庫限りのコレクションと昨年紹介している“ＣＡＲＬＯ ＢＡＲＢＥＲＡ”社の“グレーフランネル”（http://blogs.yahoo.co.jp/ginza645/53287836.html）も色違いが加わり引き続きお値打ち価格でご用意していますので、既にお持ちの方も含めてこだわりのワードローブに加えてみてはいかがですか。
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９月１日（日）、８日（日）、１５日（日）１６日（祭日）、２２日（日）、２３日（祭日）、２９日（日） をお休みさせていただきます。