スパンカシミアのブレザー | 天神山メンズスタイル

天神山メンズスタイル

天神山は、手抜きをしない本物の洋服を作り続けて40年、長く愛着を持ってお付き合いできる、時代に左右されない洗練された普遍のモデル、こだわりの正統派スタイルを提案し続けています。
京浜急行青物横丁駅より徒歩2分、赤煉瓦の建物です。
東京都品川区南品川5-8-21

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今回は、ちょっと贅沢な素材「スパンカシミア」で作った、ダブルブレストのブレザーをやっと着始めての登場です。

5週ぶりの土日2日間秋晴れ予想の日曜日がまた崩れ小雨がちらほら肌寒い一日となり一気に秋が深まってくれるかと思ったら、月曜日はまた25度越えの夏日になり季節の変わり目特有の気温差の激しさに中年の体調を気遣いながら、私の服装も業界人らしく早目の衣替えで今週から予定通り「フラノ」素材を着始め、通勤時はきちんとタイドアップして上着も羽織って快調にスターしているのに、会社に着くなり上着を脱いで掃除から始まり、店内は涼しさを感じさせてくれず今までの癖でそのまま上着を羽織れない状態が続いていて、もう少し日中の気温が下がってくれることを願いながら、私の気分と服装だけは秋を越えて冬シーズンへと突入です。

このブレザーは、前シーズンの春夏で私が選んで今年の初めに「2012年春夏商品」の第1回目(http://blogs.yahoo.co.jp/ginza645/52695566.html)の紹介に掲載したもので、そのまま春を通り越えて夏になってしまったので秋冬スタートのおすすめ素材として店頭に飾りっぱなしにしていたのを、10月に入ってやっと夏が終わってくれたのを境に紡毛系の素材を中心に着始める11月までの約1ヶ月と短い期間ですが試すことにしました。

今週から無理やり「フラノ」素材を着始めて、まだ日中は上着を羽織っていると少し暑く感じることもありますが、「シャークスキン」などの秋に最適な素材を着ていても同じように暑く感じるので、どうせなら気分と装いは秋冬らしくと言うことで見た目を重視した紡毛系へと移行させようと、少し軽めのフラノやツイードを先行させて着るようになると、なぜか薄手の素材を敬遠して紡毛系へと一気に冬シーズンへと進みたい気持ちに既になっているので、今回の「スパンカシミア」は秋口には最適なのですが見た目には夏用にも見えてしまうと思いつつ、寒さが残る3月始めの季節から4月末までの期間で活躍してもらいたいと思っています。

今回のコーディネイトは、クレリックのワイドカラーシャツに、お気に入りで28年間冬シーズンに突入するとよく使っているタータンチェックのウールタイを締めて、白いハンカチーフを華やかに飾り、同時に作製したサージ素材のダークグレーのスラックスを合わせ、靴は「古いアメリカ靴」の中から譲っていただいたお気に入りの「JOHNSTON & MURPHY」社のフルブローグでいかがですか。

久し振りに「今日の着こなし」をアップしたのに、へそ曲がりな私らしくネクタイがちょっと曲がってしまっていますね。

年齢と共に身体に負担の少ない軽くて柔らかい素材が好きになってきた私が、まだ寒さが身に凍みる3月~4月始めの春先用にと作製したちょっと贅沢な「スパンカシミア」素材は、2年連続で作っている「スーパー180‘s」や今シーズン紹介している「スーパー140’s」のウーステッドフラノ素材と共に、他の生地では味わえないしっとり柔らかい肌触りからくる着心地の良さは格別だと肌身に感じつつ優越感に浸りながら、私がずーっと好きで真冬の必需品として愛用している「フランネル」「ツイード」などのヘビーウエイトの生地を今後は敬遠していきそうですが、季節が変われば気分も変わる気まぐれ者の私ですので、1月~2月の厳しい寒さが身に凍みる季節には違うことを書いているのかもしれませんね。