「LOVAT」ツイードのバッグ | 天神山メンズスタイル

天神山メンズスタイル

天神山は、手抜きをしない本物の洋服を作り続けて40年、長く愛着を持ってお付き合いできる、時代に左右されない洗練された普遍のモデル、こだわりの正統派スタイルを提案し続けています。
京浜急行青物横丁駅より徒歩2分、赤煉瓦の建物です。
東京都品川区南品川5-8-21

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今回は、カントリー服地を代表する服地メーカー「LOVAT」社のチェビオット・ツイードを使ったバッグの紹介です。

先週半ばから梅雨の晴れ間の真夏日が度々訪れ24(金)には20年ぶりに6月の最高気温を記録して昨日は都心でも6月としては異例の猛暑日になり夏本番さながらで、沖縄や九州南部のように梅雨明けが早まりそうなムードの中、蒸し暑さに耐え切れず先週から店も節電しながらエアコンを付け始め、暑がりで異常な汗かきの私は麻シャツの出番が多くなり、既にノーネクタイスタイルに突入しています。

これから本格的に暑い夏が訪れる時期に早々と紹介させていただいている秋冬物商品の第2回目に早くも真冬用のツイード素材を登場させた理由は、7月末までの約1ヶ月間で希少価値のあるツイード・バッグのオーダー受注会を行うことになりましたので、紹介させていただくことにいたしました。

このバッグは、スコットランド貴族の「LOVAT」氏が、1900年にアフリカとの戦争で自然色5色を使って織り上げたツイード生地の迷彩服を兵隊に着させたところ戦死者が激減し、それ以降現在に至るまでミリタリーウエアのカーキ色を生み出したと言われる「LOVAT」社が、世界最高級の猟銃メーカー「PURDEY」社より撃ち取った鳥を入れるGAME BAG(獲物袋)の作製を依頼されたことからカバン作りが始まり、現在では注文が入ってから熟練の手作り職人達が1つずつ作製する為、希少価値のあるバッグです。

このツイード素材「ETTORIC」は、貴族達に愛用され続けている狩猟の時に着るジャケット用生地として開発され、表面に撥水加工(テフロン)を施してあり、また、バッグ専用生地として、裏側にゴム張りをし、その上にコットン地をボンディングして(マッキントッシュ工場)、完全防水のバッグ素材を実現しました。

デザインは、各々のバッグのストーリーに忠実に再現されたもので、写真左から「MESSENGER」、「MUSIC CACE」、「SMALL WEEKEND」、「FISH」、「MARGIE」と写真にはありませんが「TOTE」の6種類で、ツイード生地は写真下の8種類の中から選べます。

因みにバッグを持たない私でもコレクションを見ているうちにムラムラしてきて、冬に突入した時に電車での暖房の効きすぎで外したくなるマフラーと手袋入れの為に、「MUSIC CACE」をグレンチェック柄で頼む予定です。

弊店「TENJINYAMA」が、冬シーズンになると「フランネル」素材と共に毎年しつこくおすすめしている「ツイード」素材は、なぜか昨年ぐらいから一気にコレクションが増えて街でもよく見かけるようになり、一昨年の「ハリス」復活に続き昨年は「ドニゴール」「チェビオット」とそれぞれの原料や地域性から生み出される独特の風合いが、「天神山流」で提案し続けている冬の正統派スタイルには欠かせない素材で、種類が増えていくのに伴って私自身もそれぞれの風合いを試しながらマフラー&手袋などの名脇役の小物と共にバッグをアクセントにしたカントリースタイルの着こなしを提案できればと思っています。