先週の“ひな祭り寒波”で真冬の寒さに戻ってしまった陽気から、２週連続で日曜日は気温が一気に１５度以上まで上昇し、月曜日には雪が降り１度まで下がるという激しい寒暖差についていけず中年の私はとうとう風邪をひいてしまったので、薄着は禁物と厚手のフランネルやツイードを入れ替えられずに体を気遣う毎日が続いています。
このスーツを作られた方は、昨年の１１月に弊店では好評な「ローデンコート」を見に来店された時に、店頭に飾ってあった「ポロコート」のほうを気に入り「ホームスパン」のスーツと共にお作りになられ、ヘビーウエイトな生地がお好きということで、２年前の２月に紹介している記事（http://blogs.yahoo.co.jp/ginza645/46507242.html）を参考にされ、今回は春夏用にとまずは一番人気の「フレスコ」素材を試していただくことになりました。
この素材は、５年連続でしつこく提案し続けている、イギリス製「ＭＡＲＴＩＮ＆ＳＯＮＳ」社の３ＰＬＹ（３本の糸を撚っている）の、同社のフランネル素材より目方のある４５０ｇと本格的なフレスコの復刻版で、通気性が良く皺になり難く独特のシャリ感が特徴ですが、蒸し暑い日本の真夏にはちょっと厳しいという方には、昨年から加わった２８０ｇの２ＰＬＹのフレスコを真夏用にもう１着作っても良いかもしてませんね。
このモデルは最近作る方が増えてきている、弊社が扱っているモデルの中で一番クラシックなゴージラインが少し低いタイプの「ＲＣＳＺ」を使い、シングル３ツ釦段返り、オーソドックスにフラップ付きのサイドベンツにして、スラックスも普遍のスタイルの２プリーツにしています。
今回のコーディネイトは、いつものストライプのレギュラーカラーシャツに、春を意識して明るめの色使いのピンドットタイを締めて、良く使うペーズリーのポケットチーフをパフで飾り、靴はオリジナルのＵチップです。
本日は店内のネクタイやスカーフなど小物類を秋冬から春夏へと入れ替えの為に、仕入先に行ってきましたのでちょっと更新時間が遅くなりましたが、「天神山流」のこだわりのメンズスタイルを提案する上では欠かせない重要な名脇役たちが週末には揃いますので、まだ寒い日が続いて体調に気遣いながら気持ちだけは春へと向かいつつ、店内も春夏の明るいムードへと早く移行したいと思っています。