９月に入ってもなお、猛暑が加速して各地で高温や猛暑日の記録を更新していた中で、統計史上初で北陸地方に上陸した台風９号の影響で東京都心は一ヶ月ぶり？の恵の雨が昨日の朝から降って残暑もそろそろ終わりそうな気配ですので、 “暑さ寒さも彼岸まで”には正常な気候に戻ってもらいたいと願いつつ、私の服装はというと、上着を羽織れず麻シャツが手放せずネクタイを締めれない毎日の最長記録を更新しています。
この方は、昨年夏のコードレーンのダブルブレストから毎シーズン協力いただいて今回が４回目の登場になり、先週の厳しい残暑が続いているにもかかわらず涼しげな表情でちゃんと上着着用のタイドアップでの来店だったので、毎回ながらの掲載を意識していただいてかと確認したところ、なんと今年の猛暑記録の中でもキチンとした「正統派スタイル」でお仕事をされているとのことで、皺だらけの麻シャツで応対している私は情けなく反省させられっぱなしです。
この素材は、服地の宝石と言われる“カシミア”の細くて長い原耗だけを選りすぐって梳毛糸から織り上げられる希少価値の高い「スパンカシミア」で、上品な色艶に加えしなやかさとヌメリのある感触が特徴で、このブログを始めたばかりの４年前の８月に「ヴィンテージカシミア」（http://blogs.yahoo.co.jp/ginza645/17692619.html）として紹介して残りわずかとなってきた現物限りの中から選んでいただいた絶妙な配色のグレンチェック柄です。
モデルは、春夏シーズンで紹介した「ウインドウペイン」（http://blogs.yahoo.co.jp/ginza645/50214257.html）のジャケットと同じで、この方の体型に合っている肩幅及びアームホールの狭いタイプの「ＬＩＳＣＯ」（リスコ）を使って、シングル３ツ釦段返り、柄の雰囲気に合わせてチェンジポケットを付けてサイドベンツにしています。
今回のコーディネイトは、白いワイドカラーのシャツに、秋のムードを意識した紺ベースの小紋タイを締めて、赤と緑の配色使った小紋柄のポケットチーフをスクエアーに挿して、スラックスは穿いて着たグレーのスーツの下を合わせていますが、ジャケットの出来上りに合わせて追加オーダーをした今シーズン特別にお値打価格で用意している「Ｃ．ＢＡＲＢＥＲＡ」社のウーステッド素材のライトグレーにして、靴はそのうち試していただく予定の「天神山オリジナル」のフルブローグで決まりですね。
この希少価値の高いヴィンテージのスパンカシミア素材の店頭在庫は、同じ柄であと１着分と同じ配色のガンクラブチェックが２着分とブルー系のウインドウペインが１着分の計４着分で最終になりますので、興味のある方はお早めにご来店され、先週もお伝えしたスポーティーな素材や豊富なスーツ生地と共に在庫限りのお値打価格をお試しいただき、お買得気分を味わってみませんか。