ヘリンボーンのダブルブレスト | 天神山メンズスタイル

天神山メンズスタイル

天神山は、手抜きをしない本物の洋服を作り続けて40年、長く愛着を持ってお付き合いできる、時代に左右されない洗練された普遍のモデル、こだわりの正統派スタイルを提案し続けています。
京浜急行青物横丁駅より徒歩2分、赤煉瓦の建物です。
東京都品川区南品川5-8-21

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今回は、細かいヘリンボーン織りのツイード風素材で作ったダブルブレスト・スーツの紹介です。

記録的な猛暑の8月が終わり、東京でも熱帯夜で観測史上初の記録を更新中で9月に入っても終わりそうもない厳しい残暑に悩まされる毎日が続いていますが、冷夏と言われた昨年と比べても平均気温が5度以上の差がある中で、私の好きな紡毛系のサンプルと共に秋冬の新着生地ブックもいっせいに揃い見た目には暑苦しい店内に変えて、秋冬シーズンが本格的にスタートしています。

このスーツは、夏本番を迎える前の7月半にさしかかる梅雨明け間近に、春夏シーズンで作られたスラックスの調整に来店さたのをきっかけに、春夏に引き続きお値打価格の店頭在庫より冬物を選んでいただき作製したのをお借りしたもので、この方は以前よりジャケットスタイルを中心にスポーティーなピンチバックモデルのスーツなども試していただいていたのですが、今回が初のダブルブレストへの挑戦と言うことで、今シーズンのおすすめで2回目に紹介している3パッチポケットのブレザー(http://blogs.yahoo.co.jp/ginza645/50777485.html)を見て弊社が扱っているダブルブレスト・モデルの中で一番幅広な襟の大きさを気に入っていただき、スーツでとハイレベルな着こなしが期待できるオーダーならではの1着になりました。

イタリア・フィレンツェで1年に2回開催される「PITTI UOMO」(見本市)に最近は行く機会がなくなっていますが、近年の情報ではダブルブレストの提案が多くなっていると良く聞きますが、私が着ている冬のスーツの7割がダブルブレストで、「白井さんの着こなし」ブログを見ても冬に限らずダブルブレストのハイレベルな着こなしが多いしと、今シーズンはいつも以上にダブルブレストを作られる方が多くなる予感がしています。

この素材は、イギリス製の細かいヘリンボーン織りで、私が愛用しているガッチリとした打ち込みのある「ハリスツイード」http://blogs.yahoo.co.jp/ginza645/45425813.html)とは対照的な柔らかい肌触りで目方も軽めな為、見た目以上に着る期間も長く使え、ちょっと柔らかい素材なので、パンツは少し休ませ気味のローテーションにしながら、ウーステッド素材のグレーパンツを合わせ、ジャケットスタイルでの活用と、逆に、スエードブルゾンにヘリンボーンのパンツを合わせるなど、セパレートでの幅広い着こなしが楽しめる優れものの素材ですね。

モデルは、弊社が扱っているモデルの中で一番クラシックなゴージラインが低く幅広の襟が特徴の「RCSZ」を使い4ツ釦2ツ掛け、スポーティーな素材に合わせて3パッチポケットのサイドベンツにして、スラックスは1プリーツですがこの方の体型に合わせて股上が浅めで渡幅及び膝幅細めのモデルを使いました。

今回のコーディネイトは、レギュラーカラーの白いシャツに、暖かみのある素材感に合わせカシミア&シルクのチェック柄のネクタイを合わせ、ペーズリー柄のポケットチーフをパフで挿して、靴はちょっと前に紹介した弊店オリジナルのUチップのダービーで決まりですね。

このお値打価格の生地は残り2着分になってしまいましたが、この他スポーティーな素材のおすすめはグレー系の薄手のホームスパンと茶色のモールスキンで、スーツ用生地はジャケット生地に比べてかなり沢山ある種類の中から選び放題で、在庫限りの早い者勝ちですので、円高差益の影響を受けて最安値になっている今シーズンの新着の輸入生地と共にお買い得気分を味わってみてください。