ダブルブレストのブレザー | 天神山メンズスタイル

天神山メンズスタイル

天神山は、手抜きをしない本物の洋服を作り続けて40年、長く愛着を持ってお付き合いできる、時代に左右されない洗練された普遍のモデル、こだわりの正統派スタイルを提案し続けています。
京浜急行青物横丁駅より徒歩2分、赤煉瓦の建物です。
東京都品川区南品川5-8-21

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今回は、「2010年秋冬商品」第2回目、今シーズンおすすめのダブルブレスト・ブレザーの紹介です。

先週は梅雨末期のゲリラ豪雨で西日本は大きな災害が発生していたのに反して、先週半ばから晴天が続いている東京地区も週末の梅雨明けから今週に入って一気に夏本番の猛暑が続いていて、やっぱり日差しの強さと暑さが今までとの違いを肌身で感じながら水分補給を何時もの倍は摂りながら汗の出かたは3倍に増えて新陳代謝が激しい毎日で、気分はと言うと服装のことなど考えられない情けない状態になっていますが、店内のディスプレイだけは秋冬バージョンに変更しました。

今回のブレザーは、一流のコレクションを試し続けている弊社オーナーが今シーズンの1着として選んだもので、17年前に今は無き「信濃屋銀座店」で買ったイタリア製ハンドメイドメーカー「Seint andrews」(セントアンドリュース)社の梳毛のカシミア100%素材を使ったシングルブレザーがだいぶくたびれてきたこともあって、タイミングよく同じ様なウエイトと表情の素材を見つけたので、あえて明るめのブルーにしてダブルブレストで作ることにしました。

私が1990年の9月から3年半過ごした「信濃屋銀座店」のことを思い出すと、このブログを始めた2006年8月の「ライトブラウンのスエード」http://blogs.yahoo.co.jp/ginza645/17981028.html)の時にも書いていますが、私が弊社「天神山リミテッド」のオーナーとの出会いから現在に至っている経緯へとつながりなど、バブル崩壊の後だったにもかかわらず楽しく充実した毎日でしたが、1994年の「クラシコイタリア」ブームが始まる前から「白井さん」と一緒に仕入れた「信濃屋別注」の名品の数々を、当時はまだ若かったせいかモノに惚れこんでかなり熱を入れて説明しながら販売していたように思いますが、年をとった今でも良いモノ見ると伝えたくなる情熱は変わりませんが、逆に熱を入れたくなるモノが少なくなってきているのが現状ですね。

この素材は前回紹介したチョークストライプと同じで、イタリア最大の毛織物産地ビエッラを代表する、糸から生地までを一貫生産している服地メーカー「DORGO」(ドラゴ)社の、カシミアに勝るとも劣らぬしなやかな感触が特徴のスーパー180‘s(14.5ミクロン)の糸を使ったのもで、今回は綾目が見えているウーステッドタイプで、色はあえてネイビーより明るいブルーにしました。

モデルは、弊社で扱っているダブルブレスト・モデルの中で襟幅が一番広い「RCSZ」を使って、4ツ釦2ツ掛け、素材の明るさに合わせてちょっとスポーティーに3パッチポケットのサイドベンツにして、ハンドメイドならではの総片返しのハンドコバステッチ仕様にしています。

今回のコーディネイトは、白いレギュラーカラーのワイシャツに、私の好きな2色使いのストライプタイを締めて、今回ポイントのカラーピンを使って強調し、ポケットチーフはペーズリー柄をスクエアに挿して、スラックスは秋一番を意識してサージ素材のミディアムグレーを合わせ、靴は弊店オリジナルで一番人気のスエードセミブローグです。

「ネイビーブレザー」はセパレート・スタイルの着こなしにはかかせない定番中の定番アイテムなのに、なぜか昨年の秋冬シーズンではツイード素材ばっかり紹介してブレザーを載せてなかったのですが、今シーズンは前回のチョークストライプと同様で、「ひと日記」さんが書かれている「白井さんの着こなし」ブログの影響を受け、素材に応じた色々なブレザー・スタイルの着こなしを提案していけたらと思っています。




7月25日(日)は、横浜元町店にお手伝いに行きます。
「夏のクリアランスセール」最終日ですので、お役に立てればと思っています。