今回は、私の尊敬する師匠の登場です。(あえて顔は写していませんが、このブログにはかなりの頻度で名前を出さして頂いていますので、誰だかわかりますよね)
先週、弊社に今年の秋冬の生地サンプルをチェックしに来て頂いた時に撮らせていただきました。
このサマーカシミアのブレザーは一昨年前の春に作られた、イタリア製生地マーチャント「DORAPERS」(ドラッパーズ)のおすすめコレクションの中にあった、トロピカル(平織)のカシミア100%素材です。(残念ながら昨年は継続されませんでした)
カシミア100%素材で薄手の綾織りは何種類か毎年ありますが、平織はあまり見かけない素材の一つです。
8年前に「Loro Piana」(ロロピアーナ)社の平織のカシミアでダブルブレストのブレザーを作って、毎年、春夏シーズンではお気に入りで着用されていて、もう1着が欲しかった時にやっと巡りあえた素材です。
ダブルのブレザーは「横浜信濃屋」のホームページで、信濃屋紹介一覧の中で「洗練された男が際立つコーディネイト術」の最後の項目に「カシミアならではの独特な光沢と発色が、上質感を漂わせる一着」と紹介されています。
肩幅や襟幅がやや広めでナチュラルショルダーの「CRCS」(カラッチェニ)モデルを使って、3ツ釦段返り、3パッチポケットのセンターベントで7mmステッチを入れて、シルバーのメタル釦を付け、基本に忠実なブレザースタイルにしています。
パンツは、昨年作った「DORMEUIL」(ドーメル)のギャバジン素材で、サイドアジャスター付きのベルトレス、リバース2プリーツのクラシックモデルです。
シャツは、「Brooks Brothers」のオックスフォードのUSA製ボタンダウンシャツに、イタリアにて購入した「Ralph Lauren」の綺麗なグリーンのストライプタイを合わせています。
シャツは最近購入したみたいですが、25年前に買って持っているものとまったく同じでたっぷりした作りでとても気に入っているとのことでした。
靴は、私と4年前にロンドンに行った時に、英国では最も歴史の古いビ゙スポークシューメーカーの「Henry Maxwell」(ヘンリーマックスウェル)でオーダーをしたUチップを履いてました。
今回の着こなしは、珍しくイタリア製を着用せずに、日本製の洋服とアメリカ製のシャツとイギリス製の靴を合わせていましたが、弊社に来る予定が予め分かっていて、気を使ってなさそうに見せながら、気を抜かない着こなしがなんともいえませんね。
また、何かの機会にお会いした時に写真を撮らせていただいて、「ワンランク上の着こなし術」(何かの雑誌で使われていた言葉です)を紹介させていただけることを願っています。