ウインドーペーンのジャケット | 天神山メンズスタイル

天神山メンズスタイル

天神山は、手抜きをしない本物の洋服を作り続けて40年、長く愛着を持ってお付き合いできる、時代に左右されない洗練された普遍のモデル、こだわりの正統派スタイルを提案し続けています。
京浜急行青物横丁駅より徒歩2分、赤煉瓦の建物です。
東京都品川区南品川5-8-21

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今回は、10年前にオーダーして現役で着続けている弊社「天神山」製のジャケットを着ています。

今日も異常気象というか午前中は冷たい雨が降っていて、ゴールデンウィークを超えてせっかく完全に夏物を着ようとしているのになんだかスッキリしない陽気が先週後半より続いています。

私が持っている中で夏物としては一番古いジャケットで、ちょっと可愛そうですが今日みたいな雨の日やこれからの梅雨時期にかけては、活躍してくれている1着です。

素材は、イタリア製生地メーカー「Loro Piana」(ロロピアーナ)のメッシュ織りでブルーベースにブラウンのウインドーペーン柄なので、スラントチェンジポケットにして7丱好謄奪舛鯑?譴謄ントリースタイルにしています。

私が「天神山」のパターン・オーダーを作り始めた最初の頃にオーダーしたもので、最近の作っているものと比べ着丈が少し長く感じています。

考えてみればその頃まではイタリア製のハンドメイドなどの既製品を袖丈詰めだけの補正で着ていた為、あまり全体のバランスを意識していなかったように思います。(最近は歳をとって胸の筋肉が落ちて余計に長く感じるのかもしれません)

スタイルのいい人には関係ないかもしれませんが、身長が低く全体がガッチリした私のような体型は、オーダーで作るしかなかった事を30年間この業界にいて最近やっと感じているなんてお恥ずかしい限りです。

ただ、言えることは微妙なサイズバランスより、基本的な仕立ての良さや着心地が重要な要素の一つで、毎年、合せ方など工夫をして何時でも新鮮な気持ちでいられることが、いいものと長く付き合える秘訣だと思っています。

前にも書きましたが、洋服や靴は長く付き合った結果でそのものの良さを判断することからすると、10年間愛着を持って付き合えたのですから結果としてこのジャケットは良かったのでしょう。

今回のコーディネイトは、雨と言うこともあってコットンパンツを合わせていますが、最近は座って仕事をする事も多くすぐに膝が出てだらしなく見えるのが欠点ですね。
シャツはストライプのボタンダウンシャツ着て、毎年、夏の時期になると店に置いてあるイエローのニットタイを締めて、靴は夏のコットンパンツに合わせてこの時期から登場する「Church‘s」のスエードプレーントウです。

今回の合せ方は毎年この時期に恒例になっているので、次回はこの古いジャケットを新鮮に見せる為に、シャツやネクタイ&ポケットチーフの脇役を使って工夫をしていきたいと思っています。