今回は、ウール、シルク、リネンの「3者混」の素材を使ったグレンチェックにオーバーペインの入ったジャケットの紹介です。
一昨日は20度近くまで気温が上がり、あっという間に春が訪れた陽気になり、本格的な春物のシーズンが迫ってきました。
今年は1月を過ぎてからの寒さが厳しく厚手の素材ばかり着ていたのに慣れて、まだ、私達年寄りは体調を考え冬物を着ていますが、そろそろお彼岸も近くなってきたので薄手の素材に替えなくてはいけませんね。
この素材は、イタリア製生地メーカー「CARLO BARBERA」(カルロバルベラ)のウール50%、シルク30%、リネン20%の混紡で、最近の春夏のジャケット素材では種類が増えてきている「3者混」で、それぞれの素材の特性や持ち味を生かして、冬と違って単独の素材では表現しにくい薄手のものをうまく素材感を引き立たせています。
今シーズンの生地を見ているとスーツ用の素材も、シルクやモヘア混紡が例年より多く、ウール100%のフレスコに加え日本の夏向き素材が、今までより表情が豊になってきていて、いい傾向だと思っています。
3ツ釦段返り、フラップポケット、サイドベンツのスタンダードなモデルを使い、肩パットを薄くして裏地を肩と袖だけの軽量仕立てで夏でも着用できるように仕上げました。
コーディネイトは、オックスフォードのボタンダウンシャツに色の鮮やかなストライプのネクタイをして、ライトグレーのトロピカルスラックスに、スエードのモンクストラップシューズですね。
こういう明るめの色のジャケットを敬遠する人がまだ多いようですが、最近のカジュアル傾向に伴って、まずはネイビーブレザーから始め種類を増やしていくと、春の気分を先取りする意味も含めておすすめしたいジャケットの一つです。
今週、3月16日の日曜日は、横浜元町店に行きます。
やっと元町チャーミングセールが終わり、信濃屋オリジナルの春夏新着スーツ&ジャケットが店内には勢揃いしています。
弊社オーダー用の春夏新着生地と共に、今シーズンのおすすめをご覧になられてはいかがですか。