麻のワイシャツ | 天神山メンズスタイル

天神山メンズスタイル

天神山は、手抜きをしない本物の洋服を作り続けて40年、長く愛着を持ってお付き合いできる、時代に左右されない洗練された普遍のモデル、こだわりの正統派スタイルを提案し続けています。
京浜急行青物横丁駅より徒歩2分、赤煉瓦の建物です。
東京都品川区南品川5-8-21

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今回は、弊社オリジナルの麻100%素材を使ったオーダーワイシャツの紹介です。

このシャツは、お客様にお気に入りのシャツを持ってきていただいて、衿型、
ボディサイズなど参考にしてオーダーしたものです。
サンプルにしたシャツは、なんとイタリア最高峰のオーダーシャツ店「
FINOLLO」(フィノッロ)で、現在現地でオーダーしても
10万円はすると言われています。

写真をわざと衿の部分だけをアップにして撮っているのは、衿の雰囲気がとても良く
出来上がったからです。前にも書きましたが、いいシャツのポイントは、
衿の雰囲気に尽きると思っています。

最近のオーダーシャツブームで、ボディーのディテールやハンド使いなどの縫製の
ことを中心に取り上げ、衿についての話題が少なく感じます。
縫製の本縫いは基本だし、ボディーサイズはオーダーだし、それ以上にこだわる必要も
ないように思います。
衿に関しては、ネクタイを締めた時のバランスや芯地の使い方、それぞれの
クリーニング方法によって微妙に表情が変わり、一番難しい部分です。

また、いくらいい洋服を着ていてもVゾーンの雰囲気だけで全てが悪く見えてしまう
こともあり、ネクタイとのコーディネイトも含めて重要な部分です。

私自身は、首が短く太く、夏は汗かきで衿の芯地がよれてしまい最悪の体型をしていながら、
衿越しの高いものが好きで、特に前が下がってしまうのが嫌いと、研究すればするほど
問題が出てくるので困っています。
以前は、イタリア製の「FRAY」などを着ていてそれほど気にならなかった部分が、
日本のメーカーでオーダーするようになってから、なぜか衿に関しては不満な点が多く、
工場のレベルの差を感じさせられます。
但し、最近はこだわった消費者が多くなり、工場も以前に比べいい物を作ろうという意欲も
出てきて、かなり良くなっていて、今後はイタリアに負けない(逆に超える)技術に
なっていきそうです。

今年の夏は猛暑予想と言うこともあって、例年以上に人気のある麻素材です。
やっぱり色は白がダントツの人気です。私も一昨年前よりボタンダウンのプルオーバーを
何枚か作って着ていますが、湿気が多くなりじっとしていても汗が出てくるような季節に、
麻の風合いを試してしまうと綿素材を着たくなくなるほど具合がいいものです。
私のような暑がり汗かきには最適な素材です。

クリアーな生地のビジネススーツには合わせ難い面もありますが、夏素材の
アイリッシュリネンやシアサッカーには相性のいい1着です。

今年の夏の猛暑には皆で麻シャツを着て乗り切りましょう。