シルクのマフラー | 天神山メンズスタイル

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天神山は、手抜きをしない本物の洋服を作り続けて40年、長く愛着を持ってお付き合いできる、時代に左右されない洗練された普遍のモデル、こだわりの正統派スタイルを提案し続けています。
京浜急行青物横丁駅より徒歩2分、赤煉瓦の建物です。
東京都品川区南品川5-8-21

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今年初めてのブログの書き込みです。
今年も1年間、お付き合いよろしくお願いいたします。

今回は、イギリス製「DRAKE'S」(ドレイクス)
ペーズリー柄の大判ヘビーシルク・マフラーの紹介です。

このマフラーは、20年程前に信濃屋にて購入したもので
今はなきK文商事から仕入れたものです。
最近はピンからキリまでのカシミア・マフラーがどこの店頭にも並んでいて、
こういうシルク・マフラーの種類が少なく感じています。
昔から、シルクで大判のタイプは少なかったのですが、
信濃屋で発注する時は必ず大判にしていました。
なぜかと言うと、シルクはウールと違って薄い素材で、
首に巻いた時にボリュームがなく貧弱な感じになる為でした。
よくカシミアとシルクのリバーシブルというのがありますが、
昔から、服飾に関しては中途半端で合理的発想が嫌いで
信濃屋では取り扱っていませんでした。
例をあげると、綿のレインコートにライニング付きのように
冬も兼用で使用してしまうというような、本来ならレインコートと
冬のコートは分けて考えるべきだと思っています。
ちょっと話がそれましたが、こだわりのファッションの世界では考えられないことです。

私はシルクの大判はこの一本しか持っていませんが、
白井さんが好んでよくしている、かなり古い「エルメス」
シルク・マフラー(以前、雑誌ジェントリーの紳士達の愛洋品に掲載した)は、
大きさ、素材感、色柄がとても良く、現在のエルメスではお目にかかれない逸品です。
昨年12月のパーティーに同行した時に、新しいモデルで作製したアットリーニ製
グレンチェック柄ダブルブレストのスリーピースにカシミアのポロコートを着て
エルメス製大判シルクマフラーをして、ペッカリーのグローブ、ソフトハットに
スネイクウッドのステッキという、すごい着こなしでした。
私は昔から見慣れていますが、渋谷の町ではひときわ目立っていました。
ここまでさまになってしまうのは流石、私の敬愛する師匠、白井さんですね。
それ以外にもこのドレイクスの色違い、ストライプ柄など沢山持っていて、
コートを着ない時期にジャケットに巻いている姿はなんともいえません。

写真に一緒に写しているペッカリーの手袋は、私物ですが前にも書いた
人差し指のところが縫い目の無いデンツ製の古い仕様です。
この日のコーディネイトは、以前写真で紹介したフランネル素材の
ネイビーチョークストライプ、ダブルブレストスリーピースに
ダークブラウンのスエードシューズを履き、7~8年振りに
着るようになったエルメネジルド・ゼニア製キャメルヘアのポロコートでした。

今年は昨年と比べそれほど寒くなく感じるので、
このヘビーシルクのマフラーを活躍させたいと思っています。