天神山メンズスタイル

天神山メンズスタイル

天神山は、手抜きをしない本物の洋服を作り続けて40年、長く愛着を持ってお付き合いできる、時代に左右されない洗練された普遍のモデル、こだわりの正統派スタイルを提案し続けています。
京浜急行青物横丁駅より徒歩2分、赤煉瓦の建物です。
東京都品川区南品川5-8-21

今回は、真冬シーズンに最適な打ち込みのしっかりとした「チェビオットツイード」の、「ヘリンボーン」で作製したスリーピース・スーツの紹介です。

 

今年の秋(9~11月)の平均気温は平年と比べ1.97度高く、これまで最高だった昨年(プラス1.37度)を超え、統計のある1898年以来、最も暑くなり、12月に入っても季節外れの暖かい日が続いていて日中は上着いらずで、暑がりなのに寒がりの私の服装は、真冬物へと衣替えを終えて、朝晩の冷え込みにはウール・ペーズリーの大判ストールで凌いでいますが、週末からは寒気が南下して来週以降は真冬の季節へと突入しそうなので、身も心も温まる“冬の正統派スタイル”の準備を進めていこうと思っているところです。

 

このスリーピースをお借りした方は、今年の4月に「アイリッシュリネンのスーツ」を協力していただいていて、その時にも書いていますが、お値打ち価格”「エスコリアル」「フランネル」「ツイード」など、限定素材を中心に加えていただきながら、だいぶ揃って作るものが無くなってきている中で、2020年の秋冬シーズンに店頭現物限りの「ツイード・ウインドウペイン」のジャケットで最終と言うことでしたが、その後もこのブログを見ていただきながら、遠方の為にメールでのやり取りで、カシミヤのオッドベストや、コーヂュロイのスラックス、更には「超極上カシミヤのポロコート」まで加えていただき、4年ぶりに来店され、今回が本当の最終と言うことで、冬の終わり間近の2月に「アイリッシュリネンのスーツ」と同時に、今回紹介の「ツイード・ヘリンボーンのスリーピース」を加えていただくことになりました。

 

この素材は、スコットランド貴族の“LOVAT”氏が、1900年にアフリカとの戦争で自然色5色を使って「TOP染め」で織り上げたツイード生地の迷彩服を兵隊に着せたところ戦死者が激減し、それ以降現在に至るまでミリタリーウェアの「カーキ色」の元祖を産み出したと言われてる、カントリー服地を代表する生地メーカーで、自然色を使ったミックスの色調は他のツイードコレクションでは見かけない独特な配色で、ツイードとしては中肉の500gの目付けは、伝統的なカントリースタイルの着こなしを楽しめ、それぞれ単品でも使える、スリーピース・スーツには相性の良い素材ではないでしょうか。

 

今シーズンンのLOVAT”コレクションは、今回紹介の500gの「KIRKTON」、430gの「TEVIOT」、480gの「TALLA」、他に640gの「ETTRICK」、390gの「HOLM」、390gの「SONSIE」など、豊富に揃えています。

 

モデルは、この方の体型とスタイルに合っている「RESZ」(ローマンイングリッシュ)を使い、シングル3ツ釦段返り、チェンジポケット付きのサイドベンツにして、当然のようにウエストコートを加え、トラウザースはスタンダードに2プリーツで、ブレイシーズボタンを付けています。

 

今回のコーディネイトは、ストライプのラウンドカラー・クレリックシャツに、2色ストライプのレップタイを締めて、ウール&シルクのポケットチーフをスクエアーに飾り、靴は“天神山オリジナル”で作製した濃茶スエードのキャップトウで決まりですね。

 

更に真冬シーズンには「ローデンコート」を羽織り、“Gatti”社の真っ赤なカシミアのマフラーを巻いて、“DENT‘S”社の「ペッカリーの手袋」をはめて、「チロリアンハット」を被れば、天神山流”で提案し続けている身も心も温まる“冬の正統派スタイル”の出来上がりです。

 

以前にも書いていますが、“LOVAT”社のツイード・コレクションは、弊店TENJINYAMA”では2010年から継続して取り扱っていて、私自身は2013年に「ウインドウペインのスリーピース」https://ameblo.jp/tenjinyama-tokyo/entry-12486451122.html)を作って、4年前に「ガンクラブチェックのジャケット」と2着目となり、着る度に感じていることですが、ザックリの「ハリスツイード」や、しっとりの「ドネガルツイード」とは違い、目方は500gと同じぐらいでも目の詰まり方がガッチリしていて、着くずれもせず、身体に馴染むまでに時間が掛かりそうで、長年使い込みたくなる着心地感は、ツイードを着る醍醐味と言ってもいい素材ですので、まだ試されていない方は、是非お試しいただきたいと思っているところです。

 

 

 

<洋服のお直し&リフォームサービスのお知らせ>

2021年6月より弊店TENJINYAMA”の3Fに工房を開設いたしましたので、技術と服飾のプロフェッショナルにお気軽にご相談ください。

 

 

 

<店舗のご案内>

店舗住所:〒140-0004 東京都品川区南品川 5-8-21 

電話番号:03-6228-7321 

FAX:03-5479-8077 

メールアドレス:tenjinyama@kogaya.co.jp

HP:http://www.tenjinyama.jp/

定休日:日曜日・月曜日・祝日

営業時間:10:00~18:00

※密集を避けるため、ご予約制とさせていただきます。

 ご来店の際は、前日までにご予約いただけると助かります。

 

12月8日(日)、9日(月)、15日(日)、16日(月)、22日(日)、23日(月)、29日(日)~1月6日(月、冬期休暇)、12日(日)、13日(月、祝)、19日(日)、20日(月)、26日(日)、27日(月)はお休みさせていただきます。

 

 

※最寄駅は京急青物横丁より徒歩2分、JR大井町より徒歩10分です。

京急青物横丁駅からは、改札出て大井町方面の歩道橋を渡り、突き当りの左階段を降りて、20mで最初の曲がり角右折、突き当り左折、少し進み右手角に赤レンガの建物TENJINYAMA”到着

 JR大井町駅からは、横浜からは一番前、東京からは一番後ろの車両に乗り、東出口改札を出て左に20mほど進み、左折してすずらん通りを抜け、ゼームス坂を進み下りかけた、右手の高級マンションを越えたところ右折し遊歩道を進み階段を降りて、右手に坂を下って突き当り左折、突き当り左折で少し進んで赤レンガの建物“TENJINYAMA”到着

 

※建物脇に駐車場もございます。

お車でのお越しは、横浜方面から第一京浜(国道15号線)の青物横丁交差点を越え、角のりそな銀行脇の道左折、突き当り左折、細い道を直進してまもなく右手に赤レンガの建物“TENJINYAMA”到着

 東京方面から第一京浜(国道15号線)の品川駅を越え蒲田方面に進み、山手通りを越えて信号1個目の「南品川4丁目」の交差点を右折、道なりに進み信号2個目の「南品川5丁目西」で左折、すぐの細い道を右折、道なりに250mほど進んだ左手に赤レンガの建物“TENJINYAMA”到着