使われている木は「栂(ツガ)」という木らしい。

マツ科   ツガ属
ツガは本州の福島県以西から屋久島にまで分布する常緑の高木。モミとともに神社では「当て木」として植栽されることが多く、自然分布はわかりにくくなっている。本来は山地の尾根や岩場などの表土の少ない場所に生育する。亜高山帯直下まで生育し、純群落を形成することは少ないが分布は広い。4~5月頃に開花して緑色の球果を形成する。10月頃に熟して褐色となり、開いて種子を散布する。種子には翼があり、風で散布される。
 樹型はモミと似ているが、モミの枝が斜上する傾向が強いのに比べ、枝が細いので横に出た枝の先端は斜め下に下がる傾向がある。遠くから眺めると判別しやすいが、大きな木を下から眺める場合には樹皮を憶えておくとよい。材は良質で、建材、船舶材、楽器などに利用される。


ツガの木はこのあたりにもあるが、建築材料、特に長押や敷居というある程度の太さと「まっすぐ」が要求される場所に使えるものとなると、近くからというよりどこか遠方から運ばれたものだろうと、建築士さんのお話。



もともと木は曲がる、歪むもの。

伐り出してしばらく寝かせて、やっと使えるようになる。

何十年も寝かせてからになることもあるそうだ。



そして、まっすぐな柾目模様が出た無垢の天井板も今ではなかなか無いものらしい。

私はどうしてこの天井板を替えてしまわないのか不思議だったのだけど、やっと理由がわかった。



あらためて壊す選択をしなくて良かったと思う。

家の歴史は木の歴史でもある。





梁の見えている部分は、ちょっとした工夫をしてもらうことになった。



しかし寒い………………