◎ サンタクロースになる。-憧憬- | たいやき社長、書く。

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20年ぐらい前までは、11月になると、多くの音楽アーティストが、クリスマスソングをこぞってリリースしていたけど、このところ、クリスマスらしいクリスマスソングに出逢えなくなった。

僕は、幼い頃からクリスマスの、どことなく切なく、また、ドリーミーな雰囲気が大好きで、毎年、クリスマスが近づくと、クリスマスソング・マイベストセレクションとして、お気に入りの曲をめいっぱい詰め込んだ、オリジナルのカセットテープをつくっていた。だから、クリスマスソングはたくさん知っている。何でも聴くけれど、基本的に邦楽が好きだ。

DJの世界でも、日本人は、洋楽ばかりプレイするけれど、海外のDJからすると、「なんで、日本人は、自分の国の楽曲をプレイしないのか」と不思議に思うようだ。ほんとにそう思う。クリスマス・イブまで、あと9日か。クリスマスが過ぎると、「あれれ?」というほど大晦日が 〝 神速 ″ でやってくる。

あっという間に散っていく桜に切なさがあるように、クリスマスも、12月24日だけ光の魔法がかけられて、時計の針が25日をさした途端に、楽しい魔法が解けてしまうようで、そこに、ちょっぴり切なさを感じる。でも、いまの僕は、もう違う。クリスマスも、若い頃のような楽しみではない。年末年始なども、どうでもよくなった。年越しのカウントダウン前には、ひと足先に寝ているぐらいだ。

それは、〝 オトナ ″ になったからでもないし、〝 冷めた人間 ″ になったからでもない。それだけ、毎日が楽しいからだ。だから、人生に、楽しい「イベント」を必要としない。それは、僕に、たくさんの「知らないこと」を教えてくれる、「本」というものに出逢えたおかげだ。

毎日が新しい。毎日が楽しい。毎日が輝いている。僕は、たくさんのプレゼントを持っているサンタクロースとともに、日々を過ごしているようなものだ。僕は、必ず、たくさんの人に、夢を、理想を、希望を、勇気を、情熱を、志を、幸福を、成功を、そして、光を届けるサンタクロースになる。

そういえば、昔は、クリスマスは独りで、この曲をよく聴いていたな。