● ヘッドピンを狙う。 | たいやき社長、書く。

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当店は、埼玉県の足袋蔵のまち行田市にありますが、これでお隣のまちが、日本でも「暑さ」で有名な熊谷市です。その熊谷市に、ただいま、〝 ブルーオーシャン ″ を発見し、その航海まっしぐらの、勢いのあるメガネ屋さん、グラスアーカスがあります。

私は、メガネは、他の人が持っていないような個性的なものを選びます。以前、まだ4才の女の子から、「メガネがかっこいい」と言われたほど、特徴のあるメガネを選びます。グラスアーカスさんは、「メガネ美術館」のような、芸術的で個性あふれるメガネを多数取り扱っているので、もう、6年くらいのおつきあいになるかと思いますが、目のケアやメガネではお世話になっております。

3名の店員さんがいらっしゃるのですが、昨日は、店員さんから、俳優の中村倫也さんに似ていると言われ、ちょうど前日、映画「アラジン」を観てきたこともあり、話が盛り上がりました。しかし、私は現在、かなりでっぷりとしておりますので、秘書(家内)の見解では、「新作のメガネを買ってもらうためのリップサービスだ」ということで、結果的には、髪型と口元のみ中村倫也風なだけであるということで終了となりました。

つかの間でしたが、「いい気分」にさせてくださり、ありがとうございます。本当に、お三方とも非常に人間性の高い人で、よくこのような素晴らしい店員さんばかり揃ったものだなと、不思議に思っております。ぜひ、メガネを使用される方で、埼玉にお越しの際は、グラスアーカスさんに、一度は立ち寄っていただきたいと思います。

前置きが長くなりましたが、今日は、「ヘッドピンを狙う」という話をしたいと思います。これは、私が従業員を雇っていた時にも、すべてのメンバーに理解させていたことです。商売やビジネスは、「3本の柱」で成り立っています。それは、「客数」「客単価」「購入回数」の3本です。この3本の柱を高くするにつれて、売上も比例し、経営も安定するのです。

「客数」とは、ご来店数です。1日に10人のお客様が来るお店よりも、1日100人来るお店のほうが売上は上がります。客数を増やすためには、セールやバーゲンなどの、「イベント」を開くという方法が多いです。

「客単価」とは、1回の買い物の購入額のことです。1回の購入額が100円よりも、1回の購入額が1000円のほうが売上は上がります。客単価を増やすためには、たとえば、ハンバーガー屋さんがセット商品などをつくって、ハンバーガー1つ買うよりも、ポテトとドリンクまでセットで買えば、総額は安くなりますので、1点よりも3点買われた方がお得ですよという、「クロスセル」や、ほかにも、「アップセル」といった販売方法がよく使われています。

「購入回数」とは、リピート数です。たとえば、1週間に1回ご来店していただくよりも、1週間に2回、3回と、くり返しご来店していただければ売上は上がります。購入回数を増やすためには、クーポン券や割引券を配り、次回ご来店のさいには特典がつきますとか、今週中にもう一度ご来店していただければ割引しますというような方法がよく使われています。

「客数」「客単価」「購入回数」と、この3本の柱のうち、1本を高くするだけで、売上は確実に上がります。2本高くすれば、さらに売上は上がり、3本すべて高くできれば、安定した売上の確保と、安定した経営が実現するのです。

それでは、ここで、この3本の柱を、一気にまとめて高くする方法はないでしょうか。実は、あるのです。この世には、「本質」というものが存在し、「最も大切なことを『 ひとつだけ』やればうまくいく」という法則があるのです。

わかりやすいたとえは、ボーリングです。ボーリングのピンは10本並んでいますが、その先頭には、1本のピン(ヘッドピン)が立っているだけです。そして、パシッと正確に、見事にそのヘッドピンにボールを当てることができれば、その後ろにある9本のピンまでまるごと全て倒すことができます。

何事においても、可能な限り、「最小の力で最大の効果を得る方法」を考えること、〝 ヘッドピン ″ を探すことは大事なことです。それでは、「客数」「客単価」「購入回数」の3本のピンを一斉に倒す方法は何でしょうか。それは、結論として、売る側・提供する側の人間が、多くの人々を魅了し引きつける、「魅力」を持つこと、ないしは、多くの人々を動かすほどの、「偉大な影響力」を持つことなのです。これが究極の答えなのです。

たとえば、私のたいやき屋も、俳優の中村倫也さんが販売すれば、私よりも、「魅力」も「影響力」もありますので、劇的に売れて、「客数」「客単価」「購入回数」の3本柱すべてが、凄まじいほどに高くなることは間違いないでしょう。要するに、売り手の〝 人間 ″ に、「魅力」や「影響力」があれば、商売・ビジネスは、確実に成功するのです。3本のピンをまとめて倒すヘッドピンは、「人間の魅力・影響力」ということです。

ただいま書店でも、ビジネス書にしては珍しく特設コーナーができるほど勢いのある、「ニューズピックスブック」シリーズが、斜陽産業の出版業界で、何十万部と爆発的に売れるのは、  天才編集者である、箕輪厚介さんが手がけるから売れるのです。

結局すべては、「誰から買うか」で決まり、結局すべては、「どのような人物が売るか」で決まるのです。すべては、「人」にあるのです。これが結論です。ですから、商売・ビジネスを成功させるためには、スキルやテクニック以前に、とにもかくにも、「自分という人間の人間性を高めよ、人格を磨きあげよ、そして、魅力と影響力を持て」ということなのです。

ですから、たとえば、先日の記事に書きましたように、1冊の本を商業出版できる人間というのは、何がしかの「魅力」、何がしかの「影響力」があることを認められて、出版社が全額負担で、著者に大金を投資し、世の中に送り出されるわけですから、商業出版の本を1冊出せるような人間になれば、それこそ、商売やビジネスにおいて、「客数」「客単価」「購入回数」の柱を伸ばしてゆく成功への道のりを、大幅にショートカットできる可能性が劇的に高まるがゆえに、商業出版をひとつの目標とするべきだという話をしたのです。

今日は、「ヘッドピンを狙う」というテーマでしたが、この世には、「本質」というものが存在し、「最も大切なことを『 ひとつだけ』やればうまくいく」という法則が確実にあるのです。このヘッドピンを見つけることができれば、〝 命の断片 ″ である、「時間」というものも、無駄に使わずに済み、より生産的・創造的な時間へ充てることができるようになるのです。これが、「善の循環・成功の循環」を生み出すのです。

したがって、成功のために最もお金と時間を投資する対象は、「人間」であるということを、どうか知ってください。そして、「魅力」と「影響力」を手にすることに成功していただきたいと思います。これが、人生のすべての扉を開けるための〝 マスターキー ″ なのです。

 
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