いざ、竿を担いで川原に下りてみると結構広い

毎日橋の上から眺めていた景色だがかなり広い

いよいよ鮎釣りデビューだが、大人たちのように
友釣りは難しいのでコロガシ釣りからやることにした…と言うか友釣りをやりたかったがさて、最初の一匹をどうやって確保すればいいのか中学生の私はわからなかったのである。

ルアーで釣る、オトリ屋に行く、近くで釣っている人にヨイショしてわけてもらう、など方法はあるが当時の私にそんな知恵などないし、山陰の片田舎のさして鮎釣りが盛んな地域でもないので長良川やその他の鮎釣り文化が成熟している河川のようにオトリ屋なんてあろうはずもなし、ルアーで掛けることも当時ではなかったように思う。

だから最初はコロガシ釣りなのである。

ところが、これも後でわかったことだが、このコロガシで得た鮎をオトリで使えばいいことだった。

当時のスタイルといえば今流行のライト鮎と言ったところか

ズボンを膝の上まであげで川の中に入るだけである

竿の振り方や取り込み動作は学校帰りの橋の上から
大人たちのやってることを見ていたのでおおよそ見当はついていた。

しかし、大人たちが使っている道具など子供が揃えられるわけがないのでタモ網なんて使わない

鮎が掛かればそのまま岸へ寄せてあげるだけだと考えていた。

今更思えば、当時は今のように友舟なんてなかったのに、釣った鮎はどうしていたのか…記憶にないのである。