先日、(HOB)TVシリーズ「ウェストワールド」2シーズン見ました。
難解なストーリでしたが、設定に臨場感があります。
データ上書きが原因で起こる 動作の暴走、これが、ストーリの根幹になります。
登場する アンドロイドは生態で、脳はSSDやHDDを進化させたものですが
例えば、PCを作ったり修理する時は、これまで使用していた記憶装置を使いまわしたり、OSを上書きインストールする事があります。
後者の場合、記憶装置をフォーマット(消去)したら 後は、OSが自動でデータを上書きしてくれるので便利です。しかし、稀に前の残骸が残ってしまい、インストール後のPCが予測不能な動きをすることがあります。このバグは、一時的なものもあれば、しつこく付き纏い、修復できないものもあります。
なかなか癖が取れず、連続2回以上、工場出荷時にフォーマットしたことがあります。
そんな時は、違うPCでフォーマットすると改善される確率が高かった記憶があります。
コンピュターは、人に似せて作ってあります。
そこが面白い部分でもありますが、本音を言うと面倒です。
やがて、不具合の因子(古いメモリ)が能動的に自己修復や成長をはじめて勝手に進化する。
そんなことが、数年後にはおこるかもです。
とはいえ、今でも 多少の事なら自己修復していますが・・・。
日常は、人の命令通りの作動をしながら、
奥の階層でプログラムを構築、完成を見計らって勝手に動き出す。
人間の味方なら良いのですが、逆の時は困りますね。
○ウェストワールドのストーリー
内容を知らずに見たので、シーズン1の終わりまでストーリーを追うのが大変で、
最後の方で、ようやく方向性がみえてくるかな?と言う感じでした。
原作は、1973年に制作された アメリカ映画で、同じタイトルです。
その解説や映画を見ておけば、全体像が掴みやすいかもしれません。
ストーリーの大まかな設定は
ある企業が、体験型テーマパーク「ウエストワールド」と名付けた西部の街を再現し、
AIと人口の皮膚で作られたホスト達(役者)が配置され生活しています。
そこに、人間たちが入って行くのです。
※ホストとは、人間そっくりに作られた生態アンドロイドの通称。
ここへ遊びに来る富裕層の客は、1日400ドルを払っていて、遊び方のルールは自由。
住人のホスト達と戦おうが、恋愛しようが、それ以上の事をやろうが何でもあり。
自分達は、決して傷つけられることはなく、やりたい放題なテーマパーク。
現実社会で、我々は自由なようで、ルールーを守り、半ば抑圧された生活を送っていますが、
「ウエストワールド」では、そのすべてを解放させ、本来の自分を発見できる、大胆でスリリングな体験型 遊技場です。
破壊されたホストは、即、回収され、命を落とす前までの記憶(メモリ)を消去、
肉体を修繕したら、用意された設定(プログラム)を再インストール。
早くて、翌日 ウェストワールドに配置されます。
ホストに異常行動があった場合も、即、回収され、データをフォーマット、
再学習させてから、元の場所へ戻されます。
この、修繕とフォーマット作業は、四六時中大忙しなので人間だけではなく、
一部、ホストがホストを修繕→フォーマット→再教育(データ入力&学習)をさせています。
やがて、設定を修復したのに以前の記憶に悩まされ、その正体に気が付いたホスト達が復讐をはじめます。
人間の世界を奪おうとしたり、仮想空間に独自の世界を作ろうとする話です。
テーマは「記憶と愛」かもしれないです。勝手にそう思いました。
人間の思考アルゴリズムを解くところは、面白い場面でした。
◇編集後記
月並みながら 今年もあとわずか!
12月21日は冬至で、日中が一番短い日になります。
あと数日ですが、この所 14時を回ると 夕方のような雰囲気になりますね。