速読と速聴//アメリカの真夜中のハイウェイ

ロサンゼルスの高速道路は無料で走れます。だから「フリーウェイ」と呼ばれています。今回は、速読と速聴についてです。

渡米して早めに運転免許を取得できたまで良かったのですが、最初の頃は、文字が読めず、運転中、 冷や汗をかくことがしょっちゅうありました。

高速道路は７０マイル、日本では約１１０ｋｍになります。そのスピードで、文字（英語）を読むのが困難です。あっという間に標識が過ぎてしまい、 出口を通り過ぎることは毎度のことでした。

「工事中」の様子は文字が読めなくても、雰囲気でわかります。しかし、この雰囲気だけでわかるが曲者です。回避方や指示が見えると、それが読めない為、何か重要なことが書いてあったのでは！と不安になります。

特に夜の高速道路は恐怖感が増します。
街灯が少なく　ほとんどの車がハイビームで走っています。日本の感覚でいると、後続車から「遅い！」とアップライトであおられているような気がして、勘違いしてしまいます。

８０マイルも出てている状況で「ブレーキを踏みたい、しかし、後続車両が迫ってくる！」「この先は工事中・・・どうしよう」危機に直面して、いろんな妄想が頭をよぎるのです。

「途中で道がなくなったらどうしよう・・・！」慌てて旗を振りかざす警備員達を跡目に「どこかへ突っ込む」、車両運搬車に乗り上げ、宙を舞い飛んで行く・・・。冗談抜きで　映画で見たことのある光景に悩まされました。

大抵、徐々に道が狭くなって　必然的にスピードを落とすよう誘導されます。ようやく胸をなでおろしましますが、意味が分からないほど不安になるものはありません。この繰り返しで徐々に鍛えられ、必然的に英語を習得してゆきました。

「速読」は、この高速道路で文字を読み上げるのと似ています。

【速読の雰囲気を味わってください】

誰しも、文字に慣れてくると「Ａ」「Ｂ」「Ｃ」と一文字づつ読まず、面で文字を捉えている事に気が付くことでしょう。

例えば、日本人でも馴染みのある「Ｔhis」「The」「Love」「Kiss」　これらを、アルファベットを一字づつ読む方はあまりいません。むしろ、４つのワードを一気に読んでいます。
この雰囲気が、速読のきっかけとなり、始まりです。

（君を愛してる）頭の中で、いちいち翻訳もしないでしょう。

でも、「Do　you　have　Vacation　for　the　night？」

これだと、ほとんどの方は、見慣れていないので　何回か読み返し、意味を考えると思います。（今晩、部屋、空いてますか？）です。

「Room」って単語がないのになぜ？と聞かれても困りますが、速読の雰囲気は「I　love　you」を読むように　ポンと目から飛び込んでくる感覚です。

しかし、文法が極端におかしかったり、癖のある文字つずりは、その作者に慣れていないと、一発で内容を理解する事は困難です。

知らない単語を１０秒かけて読もうと１秒で読もうと意味が分からなければ　読み上げる時間は関係ありません。ようは、知っているから早く解読できるという理屈です。

【見やすい文章は！】
コピーライティングを勉強された方なら知っている書き方があります。

・文章をブロックで書く
・文章のひとまとまりを、おおよそ、２行から３行程度にする
・難しい漢字は使わない
・極端に　難しい表現をしない。

このような、鉄則があり

このルールに従っていれば　
読みやすい文章になります。

【パソコンのスペックが　あってこその速読！】

パソコンで、速読を可能にするには、

・スペック高めのパソコン
・表示の速いブラウザ
・大き目のモニター

インターネットの表示が、1秒違うだけで、結果的に　読む速度も大幅に変わってきます。

　
個人的にブラウザはIEより、Firefox を多く使います。

スマートフォンや小型ノートPCは、外出時の補助的な役目として使っていますが、タッチパネルは重宝します。速読のついでに　「速聴」のできるソフトを紹介します。

【PCでの再生プレーヤー】

パソコンでは「vlcメディアプレーヤー 」が有利です。

このプレーヤーは　速度調節ができます。倍速にすることで　半分以下の時間で視聴が可能になります。しかし、4倍ともなると　音飛びがあり、聞き取るのに困難になりやすいかもしれません。

【iPhoneで使用している　再生プレーヤー】
速視聴には　この２つのアプリがお薦めです
　
「mp3（音楽形式）」ならば　ミュージックプレーヤーで２倍速、動画なら「m4v」に書き換え「SpeedUpTV 」で２倍速で見ています。

【編集後記】
速読の後は必ず眠ってしまいます。頭が極度に疲れるようです！