人は皆 それぞれの器に 不幸を抱え
他人のそれより 重く自分にのしかかっていると感じる
いや そう感じたいのだ 自分は不幸ものであると
そして その重さを 他人に伝え
自分の苦しみを 他人に理解されようとする
そうやって 自身の重荷をさらし 他人の同情を乞うことで
人は 慰められ 自身のアイデンティティを 持ち得る
私たち 二人 異なる欠点 異なる不幸を抱える
ただ それを他方に伝えるのではない お互いに感じあうのだ
そして その重さの平等さを知ることで 協力し合う
私は彼女の 彼女は私の 不幸を認知し
自分の役割 自分の義務を 遂行する
自分の 能力の範囲 及び 相手の 望む範囲
それを理解すること それが協力
お互いが お互いを 優しく支え合える 水底の理由
どんなに苦い実であっても 相手の感覚が伝わらない瞬間があっても
二人は耐えなくてはいけない 自分の存在意義を忘れてはならない
私が 自らの義務 二人の世界を変える その日まで
それまでは どうぞよろしく

