創立の魂を永遠に | くにゆきのブログ

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今、自分が感動したこと、また知っていただきたいことを、主に記していこうと思います。

(聖教新聞、11月16日、随筆「人間革命」光あれ、より抜粋)

 

(前略)

 希望は人生の宝なり。勇気は勝利の力なり。

この「希望」と「勇気」を、逆境であればあるほど、いよいよ

強く明るく賢く発揮していく方途を教えてくださったのが、

日蓮大聖人である。(中略)

 日本も世界もコロナ渦が打ち続き、先行きの見えない

不安に襲われる中にあって、わが創価家族は祈りを絶やさず、

励ましの声を惜しまず、一人また一人と、友の心に、同志の胸に、

希望と勇気の光を届けてきた。

 まさに「時」を逃さず、「信心即生活」「仏法即社会」の大使命を

果たし抜いているといってよい。(中略)

 創立の師・牧口常三郎先生も、戸田城聖先生も、さぞ、

お褒めであろう。

 「君も勇敢であった」「あなたも忍耐強かった」

「私も負けなかった」「私たちは断固と勝った!」

 全世界の宝友と互いの奮闘を労い讃え合いながら、

我らの「創立の月」を祝賀しようではないか!

 

          【大難に頭を上げ】

 「11・18」は、牧口先生が、日本の軍国主義の横暴に

屈せず、不惜身命、死身弘法の殉教を遂げられた日でもある。

 先生の信念は、不当に逮捕され、牢につながれても、

微動だにしなかった。(中略)

 先生ご所持の御書には、「開目抄」の一節

「大願を立てん」の箇所に二重線が引かれ、欄外に大きく

赤い文字で「大願」と記されていた。

 「創立」の魂とは、「誓」を「立」てることだ。(中略)

 どんな大難の嵐が吹き荒れようとも「風の前の塵(ちり)

なるべし」との大確信で、勇猛精進され続けたのである。

 インド独立のマハトマ・ガンジーも、(中略)何度も投獄

された。中でも有名な「塩の行進」を敢行したために牢獄

に入ったのは、学会の創立の年と同じ、一九三〇年であった。

 ガンジーは、獄中から弟子に「誓願の重要性」について

書き送っている。

 「誓いをたてるというのは、不退転の決意を表明する

こと」「なすべきごとを、なにがなんでも遂行するーこれが

誓願です。それは不抜の力の城壁になります」(中略)

 試練の時に敢然と躍り出る、わが後継の愛弟子たちへ、

私は若き日に書き留めた戸田先生の指導を贈りたい。

 「苦しみが大きければ、大きいほど、その後にくる

楽しみも大きい。苦しさと、真正面からぶつかって、

南無妙法蓮華経と唱え切りなさい。苦しいときも、楽しい

ときも、御本尊を忘れるな」と。

 

                【未来を見つめて】

 学会創立の原点の書『創価教育学体系』は、世界大恐慌

の苦難の時代に、牧口・戸田両先生も自ら人生の

辛苦を耐え抜き、発刊された。(中略)

 今、コロナ渦で、教育の場が、かってない制約を受ける中、

創価大学、東西の創価学園、アメリカ創価大学、ブラジル創価学園、

また札幌、香港、シンガポール、マレーシア、韓国の創価の

幼稚園では、皆が負けじ魂を燃え上がらせ、学び、鍛え、

凛々しく、たくましく成長してくれている。

 かのトインビー博士も創価教育に大きな期待を寄せて

くださっていた。

 博士が絶賛し、「イスラム世界の英知」とも評される

大歴史家にイブン・ハルドゥーンがいる。十四世紀に

大流行した疫病(黒死病)の脅威と向き合った学者でもあった。

 十六歳の時に両親を黒死病で失うなどの悲嘆を乗り越え、

あらゆる経験を後世のために書き残すという”終生の使命”

を自覚したのだ。(中略)

 「かならずや後世の歴史家が見倣うべき手本となるであろう」と。

 自身の悲哀や艱難を越え、「未来のために」との

誓いを貫く時、青年は限りなく強くなる。偉大な智慧、

偉大な創造、偉大な連帯を築けるのだ。

 今、創価の若人たちが世界の諸課題に挑み、人びとの心を

分断から協調へ、不安から安心へ、不信から信頼へと

転じゆく知性と誠実の対話を、一人また一人と拡大するー

この粘り強い開拓こそ、後世の人類の希望となり、鑑

となると、私は確信してやまない。

 

         【尊極の”一滴”と】 (中略)

 誰もが経済苦、失業、病気、家庭不和等々、あらゆる

苦悩を抱えながら、宿命の嵐と戦っている。社会全体が

戦乱や災害、疫病等に脅かされる場合もある。

苦難の中で生きねばならないのが、人間の厳しき現実だ。

 戦後、学会が再建の歩みを開始した当時、「幸福」

という言葉など自分には無縁だ、と人生を絶望していた庶民は

少なくなかった。その凍え切った心の中に、人間の

尊厳の熱と輝きを蘇らせ、胸を張って立ち上がる勇気を

鼓舞してきたのが、学会の父母(ちちはは)たちである。

 今この瞬間にも、「何としても、この人を励ましたい」

「苦しむあの人を助けたい」と自行化他の題目を唱え、

行動する同志がいるではないか。(中略)

 

        【獅子王の心で!】 (中略)

 師弟は不二であるゆえに、後継の弟子は、創立の師の

「獅子王の心」を、わが命に、毎日毎朝、蘇らせて

立つのである。

 牧口先生の如く、戸田先生の如く、我らは「広宣流布の闘士」

として、すなわち「正義と人道と平和の価値創造者」

として、日に日に新たに、師弟の共戦譜を

勝ち光らせていこうではないか!