懐かしい顔




「ここがボンゴレのアジトですか?」


「そうだよ。」


「つながってたんですね・・・」


「まぁね。でも滅多に扉を開くことはないよ。」



そう言いながら雲雀さんは1つの扉の前で立ち止まった。

中から人の声がする。









「まぁお前たちはまだまだチチくせぇガキだけどな。」


「って赤ん坊のお前が言うなよ!」


「ちょっといい?話」


「雲雀さん・・・と亜姫ちゃん!」


「ツナくん・・・リボーンちゃん・・・それに・・・」


「亜姫もここに来たのか・・・って雲雀!?どうしてテメェがここに・・・

 っていてててっ!」


「獄寺くん!雲雀さんは獄寺くんたちを助けてくれたんだよ!」


「助けた覚えはないけどね。あの男が気に入らなかっただけだよ。」


「ちゃおっす。会いたかったぞ、雲雀。それに亜姫もな。」


「僕もだよ。赤ん坊。」




雲雀さんは嬉しそうに言った。




「それで雲雀さん、お話って・・・」


「あのーちょっとよろしいでしょうか?」



ツナくんが話しかけると背の低い男の人が入ってくる。





「なんだ?ジャンニーニ。」


「グッドニュースです。情報収集に出かけていた、

 ビアンキさんとフゥ太さんが帰ってきましたよ!」


「フゥ太!?」


「姉貴が!?」


「ビアンキさんとフゥ太くんもここにいるんですか!?」


ツナくん、獄寺くんに続いて私は声を上げた。








とそのとき、




「リボーン!」



髪の長い女の人がいきなり部屋に入ってきて

リボーンちゃんに抱きつく。



「もう話さない!私の愛しい人!」


「久しぶりだね。ツナ兄、隼人兄、それに亜姫姉。」


「フゥ太!?」


「やった♪ツナ兄より高い!」


「お前、背伸びすぎ!」



賑やかになった部屋に思わず笑みがこぼれる。





「亜姫も来てたのね。無事でよかったわ。」


「ビアンキさん・・・ッ」






いつのまにか私のほうを向いていたビアンキさんに思わず抱きついてしまう。






「大丈夫?どこも怪我してない?」


「はい!大丈夫です!」



私は半ば泣きながらそう答えた。









「期待できそうだぞ。ツナ。」


「え?」


「ビアンキたちも新しい情報を持ち帰ったらしい。」


「あ!」




ツナくんが思いついたように声を上げる。

そして少し考えた後、雲雀さんのほうを向いた。






「雲雀さんも何か知ってそうだし・・・」

















―――あ、やばい。


















私は直感でそう感じた。









「これ以上群れれば咬み殺すよ。」


「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」
















結局ツナくんを咬み殺していた雲雀さんは止めたときには

すでにツナくんはボロボロだった。