制作年:2019年
制作国:日本
かなり面白いと聞いていたので、今頃ですがHuluでまとめて視聴。いま番外編なども見ているのですが、いろんな意味で面白いドラマでした。
☆あらすじ☆
15歳もの年の差カップル、菜奈と翔太は、購入したマンション「キウンクエ蔵前」の一室へと引っ越してきた。住民会に参加した菜奈は、一癖も二癖もあるマンションの住民たちと会話の流れで交換殺人ゲームに参加することになってしまう。匿名で死んでほしい人の名前を書いた紙を交換するだけのゲームだったはずが、後日、名前を書かれた管理人が亡くなってしまう。
お勧め ★★★★☆
ギスギスと陰険な雰囲気が漂うマンションの人間関係にストレスを感じたりもしたのですが、続きが気になって、集中して楽しめるドラマでした。購入してしまったマンションにまともな住人がほぼいないって、どれほど運が悪いんでしょうね・・・
以下、ネタバレを含みます。
===================
完結してから見始めたので、犯人は誰だろうと考える間もなくエンディングまで突っ走ってしまいましたが、AIが執拗に提示しているあの人物だけは、一周回って犯人ではないのだろうなと思っていたので、オチにはそこそこびっくりしました。
そもそも主人公が途中で脱落したのもびっくりだし、袴田吉彦が気の毒になるほどいじられているのもびっくりだし、こんなに陰湿なドラマのなかで笑いを取ろうとしているのもびっくりでした。
いろんな意味で斬新、かつ笑えて、怖くて面白い作品だったので、Huluオリジナルっぽい番外編もぼちぼち視聴しているところです。本編では描かれなかった住人たちのキャラクターや生活が垣間見える点は面白いのですが、しょせんは(という言い方はアレかもですが・・・)ただのスピンオフなので、頑張って見るほどのものではないような気がします。時間があるときにさらっとみるにはまずまずお勧め。こちらも見終わったら感想を上げる予定です。
さて、このドラマを見始めた当初は、ちょっとセリフと演技がわざとらしくて白けるなと思っていました。リアリティのない脚本なので、どんなに自然な演技をしても芝居がかって見えるのが残念だなと感じていたのが、回を重ねるにつれて癖になるといいますか、こんな不自然なセリフをそれなりに自然に演じきっている役者さんたちの力量に感服でした。
なかでも黒島と尾野の嫌らしさ、メンヘラ具合、サイコっぷりは実に不愉快で、役者さんそのものがちょっと嫌いになってしまうレベル。あんな気持ち悪いキャラをよくぞ厭味ったらしく演じきれたものです。また、管理人を演じる竹中直人の嫌な人っぷりも見事でした。第一話で退場してしまうにも関わらず、基本いやな人間しか住んでいないキウンクエ蔵前の異常性を印象付けるのに十分すぎるインパクトでした。
そんな中で、榎本早苗を演じる木村多江と久住譲を演じる袴田吉彦のことはなんだか好きになってしまいましたw
清楚で気品あふれる雰囲気の木村多江が、小動物のようにチョコプレートを腹に収めるシーンが特にお気に入り。気の狂ったバカな母親の演技も、怖さを通り過ぎて面白すぎました。
そしてあまりにもメタな扱いをされている袴田吉彦。本人はどんな気持ちで自分のそっくりさんを演じていたのでしょうか・・・まあ自らのスキャンダルが芸の肥やしになっているという、強烈な一例になっていて、実に面白かったです。まだ視聴途中ですが、今のところスピンオフでも久住編が突き抜けて笑えました。
ツッコミどころだけでなく、サスペンスとしてもしっかり楽しめる本作。周回遅れでの視聴なので今更感溢れるレビューかと思いますが、未視聴の方にはぜひお勧めしたい作品でした。