制作年:2017年
制作国:アメリカ
アナベル人形が恐ろしい容貌をしているのは呪いのせいだと思っていたのですが、制作直後から同じ顔してました・・・この造形、欧米的にはかわいいの??
☆あらすじ☆
死霊館シリーズ2作目「アナベル 死霊館の人形」誕生のいきさつを描いた作品。腕のいい人形職人の愛娘、アナベルは、ある日不慮の事故で亡くなってしまう。悲しみに暮れた夫婦は、12年後、自宅に孤児の少女たちを受け入れることにする。しかし少女たちは、夫婦の家に漂う不穏な何かの気配に怯えることになる。
お勧め ★★★☆☆
可もなく不可もなく、王道すぎるホラー作品。見ても見なくてもいい感じですが、死霊館シリーズを制覇するなら見るべき、というところでしょうか。死霊館シリーズに共通ですが、真面目で丁寧な作りの作品ではありました。
以下、ネタバレを含みます。
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アナベル人形がなぜ呪いの人形になってしまったかのいきさつが描かれていきますが、「そうでしょうね」といった展開で、意外性がほとんど感じられませんでした。王道すぎて、ストーリーとは関係のない感想ばかりになってしまいそうですが・・・
まず、アナベルを撥ねた車。故障中の車の外に家族連れが出てきているのに、あのスピードで追い抜こうとは普通は考えないと思うのですが。人形を抱いた子供もいるのだから徐行するだろうし、なんなら手を貸す必要があるか、止まって声掛けくらいはしませんかね・・・もしや、あの時点から悪魔に魅入られていたのでは?と想像してしまうほどありえない運転でした。
そして人形職人の夫婦。アナベルにもう一度会えるなら、悪魔にでも祈ろうとはまた極端な。そんな夫婦の家に引き取られることになった少女たちと引率のシスターはとんだとばっちりでしたが、悪魔が最初に狙ったのが足の不自由な少女、ジャニスというのがまたなんとも俗物的で。悪魔ってもっと超越した存在なのかと思っていたのですが、卑屈な人間の犯罪者たちと発想は同じなのですね。やれやれ。
なんだかんだでジャニスと人形職人夫妻以外のメンバーはなんとか難を逃れたわけですが、行方不明となったジャニスが2作目のヒギンズ夫妻の養女だった、というオチは、なかなか納得でした。足の障害のせいで悪魔に狙われた少女が、悪魔に憑りつかれたことで健康な少女としてもらわれていく・・・なんとも皮肉なものです。
ところで本物のアナベル人形がかわいすぎてちょっと笑ってしまいました。これが呪いの人形って言われてもなぁ・・・だって、これですよ↓ この造形ではそのままホラー映画には出せませんね・・・