制作年:2019年~
制作国:アメリカ
ひとまず解決。と思わせて、シーズン4へも繋げられそうなエンディングを迎えました。
☆あらすじ☆
ローワンたちを追い詰め続けたキングコブラの正体が明らかになり、事件は無事に解決した。日常を取り戻すローワンたちだったが・・・
お勧め ★★★☆☆
犯人も目的もそれなりに明らかになり、無事に平和な結末を迎えた・・・と思わせておいてからの、シーズン4への気配を残すカットが入って終了となりました。
これは明確に4へ続く、というわけではなく、予算でも付いたら続けられそうな余地を残しつつ、意味深なエンディングとしても受け入れられるような作りにした、ということのような気がしました。
少年漫画でよくある「俺たちの戦いはこれからだ!」エンドとか、ホラーでよくある「でもそこにはまだ呪いのxxが・・・」エンドとか、そういう感じですかね。
以下、ネタバレを含みます。
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ただの女子高生が、大人の協力者がいたとはいえここまでできたのが不自然ではありますが、まずまずの面白さで丸く収まったエンディングでした。
ゾーイの過去と恨みつらみを思えば、ここまでの労力を費やして追い詰めるべき相手は、同級生たちよりもゾーイに危害を加えたキャンプの指導員の方なんじゃないかと思いますが、辛い事件の加害者よりも、その事件から立ち直る支えとなってくれた大事なヒトの命を奪った人間のほうが憎くなる心理もわからないでもなく。
でも、それも逆恨みに近いものがあったわけですが、ゾーイなりには筋の通った復讐劇だったようでした。しかし初期の協力者たちはやがてゾーイの元を去り、最終的にはローワンたちの味方となって彼女たちを守り、無事にゾーイ逮捕の運びとなりました。
かつての敵が味方となって現れる展開や、そんな彼らの行動がゾーイを憎んでのことではなく、間違っていたゾーイを嗜め、諭し、ある意味で助けたい気持ちの表れであった展開が、ベタではありますが熱くてなかなかよかったです。
一時的には敵対していた人間同士が事件を経て強い絆で結ばれたハッピーエンドの後、収容所ではまだ何かをたくらんでいるゾーイの姿がありました。次のターゲットはアッシュの生き別れた妹、オリーブのようですが、一体彼女に対してどんな正当な恨みつらみがあるものか、現時点では全くわかりません。
もしシーズン4からオリーブに対する新たな復讐劇が始まるとすれば、今度こそ正真正銘の逆恨み、八つ当たりでしかないと思うのですが、さてどうなることやら。
個人的にはあのエンディングから無理にシーズン4を開始すると駄作になりそうなので、「復讐はまだ終わらないぞエンディング」で終了した方がいいと思うのですが、放送されたらきっちり視聴したいと思います。