パン屋さん見習い一日目、終了しました

無事に……とは言いがたいけど
なんとか、乗り切った、ぷしゅー

試用期間中は朝7時~11時までの勤務
たったの4時間ですが、されど4時間
緊張でムダな力が入っている身体を無理矢理、ごりごりと動かすせいで、早くも全身が痛いでしゅ、筋肉痛でしゅ

狭い厨房の中で、他の方の作業の邪魔にならないように気を配りながら、先輩の動きを見て、真似る。ただ、ソレだけのコトが困難で、自分の不器用さが恨めしや~~~

カスタードクリームがたっぷり入ったクリームパンは食べる分にはいいけれど自分が包むの、いやあああああああ、クリームがああああああ(泣)、となります
今日、店頭に並んだクリームパンの一つが思いっきり、クリームがはみ出ているのは木っ葉が摘めたヤツです、うぐうぐ、まことにすみませぬ

自分でペース配分を決められる店舗接客と違って、全ての段取りや工程が決められている製造業の厳しさを生まれて初めて体験致しました
トイレにもいけないし………いや、緊張してトイレどころじゃなかった
喉が渇いても水も飲めないし………いや、10時に美味しい紅茶を出して頂いた

飲めなかったけど
何もかもソレどころじゃない!
呼吸をして
先輩に言われた通りにして
作業を見て……「学ぶ」コトすらできない

ただ、全身を目にして「見ている」しかできない!!

相手はパン生地という生き物で
しかも、その生き物はお客さまのお口に中に入る食品であり、商品でもあるので
うまく整形でないからと言って、いつまでも触っているワケにいかず、
どひいいいいいいいい、誰か、助けてええええええ、となります
その際、頼みの綱はやはり先輩で、人はどんなに頑張っても一人じゃ、結局、生きてはいけないのだなぁと感じ入りました

新しい発見を日々、重ねていく
これが生きるってコトなんでしょうね!

一つトコロに21年間勤め続けて参りましたが
安定を求めるだけが「正解」ではなかったのだと今は知っています

 


職場の方々は皆さん、良い方でした
「あ、この人、クセありそう」というようなご性質の方は見た瞬間に、ぴきんと分かりますが、そのような方は一人もおらず、そのうえ、木っ葉よりも年上だったり、同年代の方ばかり、周囲の方に甘えられる! 自己判断しなくていい! ずーっと最年長者として働き続けてきた、木っ葉には、これが、なによりも嬉しい

これからは他人に頼る、可愛げのある、木っ葉にキャラ変、目指します!

新しい職場は働く環境としては申し分なく、なんとかして試用期間を乗り切り、本契約へとたどり着かねばならないのですが、何せ、全体作業量がハンパない! 覚えるコトなんて、ちっとも頭入ってこない! メモなんて、取ってる暇すらない! 

これから先、どこまでついていけるか、はなはな心配ではあり………
だからこそ、こうして皆さまに逐一ご報告致しまして、「あ、木っ葉のヤツ、パン屋さんの記事を書かなくなった。さては仕事について行けずに辞めたな」と思われないように頑張る! 頑張るけど

うううう、ムリかも知れん、ぐすぐす

パン屋さんで今日一日、働いてみて感じたコトが実は、もう一つあって………
それは「パン屋さんで働くのはHSPに向いて」ってコト!

厨房が狭いから、余計なコトに気を取られることコトがないし
大きな物音しないから、過剰な音に疲れることもない
食品を扱うから、化学薬品は使わない。匂いのキツいモノと言ったら、せいぜい、オリーブオイルかガーリックバターくらい
個人経営なら、従業員数も少ないし、お客さまのお相手もせずに済む。時折、かかってくる電話の音にはビクッとなるけど裏方は電話も取らずに済む

仕事の覚え始めは今日の木っ葉のように情報量の多さに圧倒される
けれどオーナーのお人柄が良ろしければ(性別・男性、お年を召しているなら、更に理想的)作業を急かされるコトもない

同じ職場で働く方の人柄は運や相性があるから、この点は「HSPはパン屋さんに向いている」と断言するワケにはいかないけれど

もし、数年勤めて、仕事を全て覚え、パンが好きで、ヤル気や自己資金があれば自分でお店を始めるコトもできる
そうなれば朝露のように繊細な方でも他者に気兼ねすることなく、楽しく働き続けるコトができる

とはいえ、パン屋さんも結局はお客さま商売なので、HSPが苦手とする、シュチュエーションも当然あるだろう。そういう時は家族や友人たちを頼ればいい

「助けて!」と言いさえすれば「助けて」くれる人は必ずいる

何故そう断言できるかと言うと、その理由も『HSP』だから

誰も傷つかないように他者を気遣いながら、生きてきた朝露の如き人を両手で包んで守って上げたいと思ってくれる人たちは必ずいる

 

『相互扶助』


人は結局、一人では生きられないし、
人は結局、某かの職業に就かなければならない
人が生きて行くうえで、労働がしめる時間は長い
その長い時間を、どのように過ごすか、楽しくか? 義務でか? 無責任にか? ポジティブにか? ネガティブにか?
今の時代は誰しも職業を自由に選択することができるハズ

HSPだからといって、自分らしく生きるコトを諦める必要はないし
仕事だからといって、我慢し続けたり、辛くて当たり前だと思う必要なんてない

働いていて、楽しいと思える仕事は必ず、ある

木っ葉は働くの好きです
「なにかするのには人生は短く
なにもせずにいるには人生は長すぎる」という言葉が(確か)あって
死ぬまで生きるために「とりあえず、働くか」でも働く動機としては十分です
誰かの役にも立てるし、報酬も貰えるしね!

人は働でコトで人と関わり、役割を持ち、自分を知るコトができます
だからこそ、自分の性質、特質に見合った、職場環境が必要なのです

かつて同じ店で働いていたスタッフ二名が、HSPでした
うち一人はご主人の転勤で、つつがなく、店を辞めて行ったけれど
もう一人は、未だ在籍中です。通勤電車に耐えられず、大学を中退してしまった、青年が木っ葉がいなくなった後、どのように勤務し続けているのか時折、気がかかりで堪りません

今、人の心配している場合じゃないんだけどね(笑)!
おせっかいなザ・オバちゃん根性が抜けない、木っ葉による
パン屋さんで働いてみた一日目・リポートでした!