【登場人物紹介】

世瑠加 唯(よるか ゆい)

→私。41歳1ヶ月。女性。塾講師。

 

クララ

→娘。1歳6ヶ月。女子。無職。

 

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一歳半健診の日がとうとう来た。

 

 

私の娘は明らかに運動発達が遅い。

 

 

首すわり→平均3〜4ヶ月。

うちの子6ヶ月〜8ヶ月。

 

 

つかまり立ち→

普通は、早くて6ヶ月。

9割が1歳までにできる。

うちの子1歳5ヶ月になってから。

 

 

 

ちなみに、予定日から2週間ほどしか早く生まれていない。

(成長が遅いのは予定日より何ヶ月も早く生まれている子に多いらしい。だから何ヶ月も早く生まれていると勘違いされるがたったの二週間である。修正してもやっぱり遅い)

 

 

でも、最初の「首すわり」からかなり遅かったので、他の子と比べることはもうやめていて、

 

 

クララにはクララのペースがあるから、

過去のクララよりできたことが増えたら、それでいいじゃない!

 

 

と思っていた。

 

 

だから1歳6ヶ月健診で、うちの子以外はみんな歩いていたけれど、それも気にしていなかった。

 

 

  第一関門 保健士

 

最初は保健士との相談。

 

 

正直、運動発達が遅いのは明らかなので、それより

 

 

娘の夜寝る時間が遅すぎること(平均午前1時、早いと0時、遅いと2時である)

 

 

を相談したかった。

 

 

娘の寝る時間が遅すぎることにより私がなかなか自由時間が取れない。(よくいう「子供が寝た後に・・・する」が全くできない)

 

 

朝も娘と一緒に起きてしまう。(私は娘の寝た一時間後に寝る)

 

 

すると、自分の時間が取れなくてイライラする。

 

 

 

と、自分の精神状態も良くないので、そこを相談したかったのに、ほとんど話題は、一歳半なのにつたい歩きさえしないこと。

 

モヤっとカウンター1

 

 

 

 

積み木を渡され、積み木を積めるか見るのも、人見知り&場所見知り絶好調のうちの子は


「きゃー!!」と叫んで積み木を投げる始末。

 

 

家では積み木が積めるのになあ・・・

 

 

1人でコツコツ積んでいるのに・・・

 

 

と思いながらも野生児化した娘を抑え込むのに必死。

 

 

一応、寝るのが遅く、自分も睡眠不足でイライラすることも伝えた。

 

 

そして保健士さんのアドバイスが2つ。

 

 

「子供発達支援センターをおすすめします」

 

 

「今日臨床心理士さんに希望者のみ相談することができますので相談されますか」

 

 

順番に見ていこう。

 

子供発達支援センター?

 

 

その名の通り、子供の発達の支援をするところらしい。

 

 

それぞれ専門の人がいて、運動や手指の発達を促してくれるらしい。

 

 

それなら行ってみようかな・・・

 

 

と思ったら、医者の紹介状がいるらしい。

 

 

ちょうど来週(もう今週になっている)大学病院の発達専門の医者(の割には大変頼りない医者)へ行くことになっているので、そこで書いてもらおうという気になった。

 

 

 

臨床心理士?

 

これは私が睡眠不足でイライラしてしまうことに対する対処だと思った。(が、本当は違った。それはもう少し記事を読み進めてほしい)

 

 

だから「お願いします!」と言った。(が、残念なことになる。そこはもう少し頑張って記事を読み進めるか、思い切って読み飛ばしてもいい)

 

 

 

 

  第二関門 計測

 

これがなかなか大変である。

 

 

身長・体重を測る、という大人だと一瞬で終わる作業が1歳半の子供には大変な作業なのだ。

 

 

クララ以外の歩ける子供たちも号泣がやまない。

 

 

計測室は、拷問室のようになり、泣きわめく声が外からも聞こえてくる。

 

 

順番が回ってきて、計測室に入って私は驚いた。

 

 

体重計が立って乗るやつだ・・・

 

 

赤ちゃんのいない人、及び赤ちゃんに興味のない人、ならびに赤ちゃん自身は分からないと思うが、今まで計測は全て赤ちゃん用の体重計(寝かせて測るもの)だった。

 

 

大学病院に運動発達の遅れで2ヶ月毎に通っているが、毎回寝かせて体重を測っている。

 

 

だから寝かせた時に脱がせやすいカバーオール(つなぎの服で、前のチャックだけで脱がせられるので、寝ている赤ちゃんを脱ぎ着させるのに便利な服)を着せて行ったら、なんとパイプ椅子で抱っこしたまま「服を脱がせてください」と言われてしまった。

 

 

 

ぬ、ぬがせにくい・・・

 

 

 

チャックを下ろして、脱がせようとするが、娘は嫌がり、奇声を発する。

 

 

娘との格闘していると、見るに見かねて、向こうのスタッフさんが手伝いに来てくれた。(ありがとう笑い泣き

 

 

そして計測タイム。

 

 

「はい、(体重計に)乗せてください」

 

 

「あの、うちの娘立てないんですけど・・・」

 

 

「じゃあ、お母さんと一緒に乗ってください」

 

 

なるほど、と抱っこしたまま体重計に乗った。

 

 

ここまでは抱っこしているので大丈夫。

 

 

その後私が1人で体重計に乗って、さっきの値から引いてもらわないといけない。

 

 

スタッフさんに娘を渡す。

 

 

そこから大泣き、号泣、ギャン泣き。

 


次に身長測定。



 

身長は寝て測るが、冷たい機械の上に乗せられるのが嫌なのか、やはり大泣き、号泣、ギャン泣き、奇声、絶叫、咆哮。

 

 

身長と体重はうちの子普通。

 

 

今の所、平均少し上くらいで無問題(モーマンタイ)。←昭和感。

 

 

それからバスタオルで娘を包み、そのまま診察室へ。

 

 

 

  第三関門 診察

 

医者の診察はだいぶ順番を抜かされた。

 

 

おそらく、子供発達支援センターのことを保健士さんが調べてくれて、それを医者に伝えるため待たされたようだ。

 

 

真っ裸にオムツだけでバスタオルに包まれかわいそうな娘を抱っこしながら他の人たちを見ていたが、

 

 

一歳半健診、お父さん多い!!!!

 

 

ことにびっくりした。暇だったので数えたが6人いた。

ちなみにコロナの関係で付き添いは1人しかダメなので、その子供たちはお母さんではなく、お父さんが来てくれているのだ。

(全く本題に関係ないのだが)

 

 

その日のその時間の健診の最後らへんの人が31番さんと呼ばれていたので、35人くらいだとしても、お父さん6人来ていたので6人に1人は父親が来ている計算になる。(全然メインテーマに関係ないのだが)

 

 

最近は男性も育休を取るのだから、世の中が変わってきていると思った。(一向に主題に関係ないのだが)

 

 

閑話休題。

 

 

診察は一瞬で終わった。

 

 

「言葉は2歳くらいまで待っても大丈夫です」

 

 

「運動の発達はやはり子供発達支援センターに行かれた方がいいと思います。来週大学病院に行かれるなら紹介状を書いてもらってください」

 

 

それだけ???笑い泣き

 

 

医者は、まっぱ(真っ裸の略。うちの旦那独自の言葉)にされたうちの娘を触ろうともしなかった。

 

 

まっぱ(=真っ裸)にしたまま、抱っこしていた意味ー!!!!笑い泣き

 

 

かわいそうに、結構待たされたのに。

 

 

風邪引いたらどうしてくれるねんムキー

 

 

モヤっとカウンター2

 

  ​第四関門 臨床心理士

 

 この記事の最初の方、少し真ん中よりくらいにも書いたが、この臨床心理士の相談は受けなくてもいいものである。

 

 

ただ、自分が少し怒りっぽくなっているのを相談したくて臨床心理士を頼んだはずだった。

 

 

が!!!

 

 

全然違う対応が始まる。



待っていたら、優しそうなおばあさんが来て、

 

 

「こちらへどうぞ」

 

 

と案内してくれた。

 

 

クララの持っていたしまじろう(※)を見て、

 

 

「あらっ、とらじろう持ってるの、いいわね」

 

 

と言われた。

 

(心の中で「しまじろうって名前だけどなあ」。しまじろうのことを「とらじろう」というのは、年配の人あるあるだなあ、と思った。ここで訂正する必要はないかと思ったが、それからかなりの時間「とらじろう」と呼んでいたため、最初に訂正すればよかったと後で後悔した)

 

 

ちなみにうちのクララはしまじろう(※)が大好きすぎて肌身離さず持っている。

 

 

しまじろう

・・・こどもちゃれんじのメインキャラクター。

ベネッセの稼ぎ頭である。トラの子供の設定で、黄色い顔、赤い服、青いズボンと信号のような色合いをしているがこれが子供にウケるらしい。

個人的には「しまじろう」というのに長男設定なのが気になる。きょうだいは、妹のはなちゃん(なぜ「しま子」や「しまみ」じゃないのか、トラになんの由来もないのも気になる)しかいない。

もはや時代は「じろう」は次男へつける名前ではなくなってきているのかもしれない。

41歳昭和生まれには理解不能の世界である。

うちの娘がどれだけしまじろうのことを好きかは以下のブログ記事を見ていただくと分かる。

 

 

 

 

さらにこの写真を見てもらいたい。




しまじろうを3匹も持っているのが分かる。

(因みに健診に持って行ったのは写真の一番大きいしまじろうである)



つまり、しまじろうが好きすぎるのである。



さらに、この写真から部屋があまり片付いていないことも分かる。



つまり、私が子育てに力尽きて片付けられないのである。



また話がズレた。臨床心理士の部屋に入ったところである。




部屋の中に入るといきなり、コップと小さな積み木を渡された。

 

 

 

「これ(積み木)をこれ(コップ)に入れられるかな?」

 

 

娘は臨床心理士は無視で目の前の積み木だけで遊んだ。

 

 

しかも、片手はしまじろうを握りしめているため、片手だけで遊ぶ。

 

 

コップは無視である。

 

 

何度か臨床心理士が見せて、「さあ、やってみて」としたがあまりやらない。

 

 

 

「んー、入れられないか」

 

 

 

次、コップの口を下に向けて一つに鈴を入れる。

 

 

 

他のコップも口を下に向ける。

 

 

鈴を入れるところも見せていて、

 

 

「どこに入ってるかな?」

 

 

娘、ガン無視笑い泣き

 

 

「分からないかなー」

 

 

この辺から臨床心理士は娘の好きなものを使おうと思ったのか、とらじろう連発が始まる。

 

 

 

「じゃあ、とらじろうにどうぞしてみようか!」

 

 

「ほら、とらじろうにどうぞって」(しまじろうに触ろうとする)

 

 

しまじろうを取られると勘違いした娘はしまじろうをぎゅっと抱きしめ、臨床心理士からそっぽを向く。

 

 

「しないか・・・」

 

 

 

次に大きめの正方形で厚さ8ミリくらいの積み木を渡された。

 

 

 

そして、8ミリの長方形の穴の空いているボードを持ってきて、

 

 

「ここに入れてくれる?」

 

 

と言われた。大きな四角の積み木を向きを変えて入れる、というものだが、クララはすぐに入れた。

 

 

 

今まで何もできなかったので私は心の中で

 

 

やったああああ〜!!!!笑い泣き笑い泣き笑い泣き

 

 

と思ったが、それを打ち消すように、

 

 

「これは一歳くらいです」

 

 

と言われた。そして細長い円柱の棒を持ってきて、

 

 

そのボードの8ミリの長方形の穴の横に丸い穴が空いていた。

 

 

「この棒をこの穴に入れてくれる?」

 

 

と言われた。うちの娘は棒を受け取ると、

 

 

丸い穴でなく、8ミリの長方形の穴に入れた。

 

 

 

説明が難しかったので絵に描いてみた。

 

本来このように正方形と円柱を向きを変えて穴に入れるが、うちの子は向かって左はできたものの、右側の棒も左の穴に入れた、ということが言いたかったのだ。

 

 

すると、臨床心理士は

 

 

「これは1歳1ヶ月」

 

 

とだけ言った。

 

 

 

次にガラス瓶に鈴を入れて、

 

 

「この瓶に鈴を入れてくれる?」

 

 

と鈴を渡されたが、うちの子はその鈴をつまんで口に入れようとした。

 

 

なので、急いで鈴を取り上げた。

 

 

 

次に、臨床心理士は何か資料を書きながら言った。

(  )内は私の思っていたこと。私の心のうちと共にお楽しみください。

 

 

 

「一歳少し前くらいです」

 

 

(何ゆうてるねん、うちの子は一歳半や!)

 

モヤっとカウンター3

 

 

 

「つまむのもまだ3本指でつまんでます。一歳半の子は親指と人差し指でつまめるんです」

 

 

(つまむ動作ひとつで決めんといてほしい)

 

モヤっとカウンター4

 

 

「言葉も話さないし全体的に一歳手前くらい」

 

 

(つまり知能も運動も6ヶ月も遅れているってこと?)

 

モヤっとカウンター5

 

 

「子供発達支援センターに行くことをお勧めします」

 

 

(それもう聞いたて。3回目やがな)

 

モヤっとカウンター6

 

 

「あと、歯磨きは自分でできてるかしら?」


(おっと、不意打ち。なんで臨床心理士が歯磨きの質問するねん!)


「すごく嫌がるので私がやってますが、うまくはできてないと思います」



「みなさん、脚で歯がいじめとかにしてやってますけどね」



(はぁ〜?資料見ろや!こちとら大腿骨頭が壊死しとるねん!その他の健康なお母さんと一緒にするなや!)




モヤっとカウンター7


「本来なら下の歯に上の歯がかぶさらないといけないのに、クララちゃんは下の歯が上の歯にかぶさってます。気づいてた?歯科健診で診てもらわないとね」


(うちのクララが受け口ってこと??


クララは退屈すると、顎を出す癖がある。 


おそらく今退屈してて顎を出してる。←抱っこしてるので顔はみえないが。


いつものクララは顎の出てない普通の顔してるのに、この人は歯並びまで悪いっていうわけ?真顔



専門外なのに?しかも私に気づいてるかって?



モヤモヤ度MAX〜ムキー


​モヤっとカウンター8




「それじゃあ今日はこれで終わりです」

 

 

(えっ、私の心の相談は?)

 

 

モヤっとカウンター9

 

 

成長ゆっくりでもいいやん。

 

他の子と比べないのがいいんと違うの?

 

うちの娘1歳半やけど、知能も運動も1歳手前って?

 

それこそ他の子と比べるからそんな数字が出てくるんと違うの?

 

1歳半健診のお知らせの紙に

 

「子供を他の子と比べるのは虐待です」

 

って書いてあったのに。

 

それやのに、1歳半の子に1歳手前っていうの?

 

臨床心理士やのに、その言い方することでどれだけ私が傷つくか分からへんの?

 

とそんなことを考えながら健康センターを後にした。

 

 

モヤっとカウンター10

 

 

 

家に帰り、勧められた市の子供発達支援センターをネットで調べた。

 

そこは、手足の不自由な子供、障碍のある子供が行くところだった。


さらに、週3〜4回保護者同伴で、朝から昼過ぎまで通うところ。

 

 えっ、私仕事してますけど?


身体今でもボロボロでしんどいのに?


私、ダブル難病持ちですけど?


母親やから自分の身体犠牲にせぇってこと?


週2で行ってる育児サークル辞めなきゃいけないの?



一言もそんなこと聞いてないけど?

 

 

 

モヤっとカウンター11

 

 

大事なことをちゃんと聞いていない。

 

私の心の相談も誰も何も聞いてくれなかった。

 

とりあえず、憤りを隠せない1歳半健診だった。

 

 

モヤっとカウンター12

 

 

長い記事をお読みいただきありがとうございました!

 

 

世瑠加 唯

 

 

 

ちょっとモヤっとした事

 

 

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