【前回のあらすじ】
一人っ子にはステレオタイプのイメージがある。
一般的には、一人っ子は「わがまま」「寂しがり」「傲慢」などとんでもないイメージがつきがちである。
この一人っ子のイメージを払拭すべく、世の中の一人っ子代表として私は(勝手に)立ち上がった。
話は変わるが、私の中学高校の友達で非常に美人で超お金持ちの一人っ子がいた。
その子は芦屋の超お金持ちブロック(山の中の○○荘)に住んでいた。
彼女は別に「わがまま」でも「傲慢」でもなく、前回のタイプで言うと「愛を求めて三千里タイプ」であった。
(このタイプのことを知りたい人は前回の記事(ここをクリック)を読んでいただきたい。これを書くことでこの【前回のあらすじ】は何の意味もなさないことがここでバレてしまうが)
一人っ子のことを書く上で、ふとその子のことを思い出した。
「美人でお金持ちの一人娘のお嬢様」
このイメージだと「一人っ子のイメージ」も悪くないものになるなあと思った。
そういえば、もう2人別の友達が一人っ子で美人だった。あれ、私の周り、美人で一人っ子多いぞ。
何とか「一人っ子=美人」というイメージがつかないだろうか。
そんなこと考えて仕事の準備(※)が手につかなくなる私であった。
※現在個別指導塾講師のため、難関私大の英語入試問題を解説をしている。
さすがに初見ではうまく解説ができないので、先に家の2階で問題を解いてから塾に行くことにしているが、
解こうとすると、赤ペンがないことに気づき、一階に赤ペンを取りに行き、
解こうとすると、コーヒーが欲しくなり、一階に降りてコーヒーを入れ、
解こうとすると、お菓子が欲しくなり、一階に甘納豆(アレルギーありすぎる私が唯一食べられるお菓子)を取りに行き、
解こうとすると、リップクリームがないことに気づいて、一階にリップを取りに行き、
解こうとすると、暑く感じて着替えをしたりと
まず、解き始めるのに非常に時間がかかるのが大変な仕事である。
さて、今日は一人っ子のメリットについて書いていきたい。
メリット1 自分だけにお金をかけてもらえる
きょうだいでありがちなのが、
「上の子を私立に行かせたので、下の子は公立しか行かせられない」などの公立選ばざるを得ない問題
「習い事たくさんしたいけれど、きょうだいも習い事するから一つだけ」などの習い事たくさんできない問題
「服はお下がりのみ」の自分の好みの服が着れない問題
などなど、とにかく家計の「子供へのお金」を分割しないといけないので、それで子供の不満が募る場合がある。
すると、自己肯定感が下がったりする。
ところが、一人っ子は
学費用のお金は自分だけに使ってもらい、
習い事もしたいものを習わせてもらえて、
服は自分の好みの自分だけのものを着ることができる。
素晴らしい。
因みに、私は両親が離婚し、父親がいない状態、つまりシングルマザーのもと育った割には、
幼稚園から大学まで全て私立である。
それがどれだけお金かかることか今更分かって感謝しかない。
メリット2 比べられる人がいない
きょうだいがいるとありがちなのが、片方と比べられる。
同じ親の子でも得意不得意が違うのは当たり前。
もちろん、親は比べなくても(親がきょうだいを比べてしまう人もいるが)
親戚、友達など他の人から比べられて、それで自己肯定感が下がってしまう場合も大いにある。
一方、一人っ子は全然比べられない。
私の母親(一人っ子)は、のんびりしたマイペースな人で、他人と自分を比べずに自分のペースで生きている。
これは、昔からあまり人と比べられずに生きているからではないだろうか。
そして自己肯定感がかなり高い。
私が中学受験の時にかなり難しい算数の問題に取り組んでいると、母は「解けそう、見せて」と言って問題を解いて教えてくれた。
塾講師をしていて思うのが、勉強に関して自己肯定感が低い子は、難しそうな問題は「私には解けない」と言って取り組もうとさえしない。
大抵の勉強の苦手な子の口癖は「無理!」である。
(でも気持ちは分かる。私も「跳び箱7段」という言葉だけで「私には跳べない、無理!」と思ってしまう。できるならチャレンジさえしたくない)
母は「自分にはできる」という謎の自信があることが多く、きっとそれは自己肯定感なんだろうなあと思う。
私も、運動能力以外の自己肯定感が高い。
これは昔から比べられずに育ったからだろう。
小学校の時に初めて偏差値というものに出会い、私は、勝手に他人と自分を比べるようになっていってしまったが、
いくつになっても私の母は私と他の子と比べてけなすことはしなかった。
私は34歳11ヶ月20日(つまり後10日で35歳)と平均より遅めで結婚したが、
母が年齢と結婚のプレッシャー(よくありがちな「その歳でまだ嫁に行かないの?」みたいな)をかけてくることは全くなかった。
それはありがたく、小さい頃から他人と比べられてない母親は、自分の娘も他人と比べたりしないんだなーと思った。
(自分もそうありたい)
メリット3 可愛がられやすい
やはり子供が一人しかいないと、親に可愛がられやすい。
私の場合、母親も一人っ子のため、祖父母にとってもたった一人の孫だった。
父親は私が3歳の時に離婚していないのだが、父親がいないとは思えないくらい、母親と祖父母に可愛がられ、自己肯定感爆上がりだった。
可愛がられたらワガママに育つのでは?と思われがちだが、その通りだ。
私も子供の頃は大変ワガママだったが、小学校で人間関係を学び、母親以外の人間にはワガママを言わなくなった。
これは一人っ子の育てられ方によると思うが、私は一人っ子だったからこそ観察眼が身についた。
一人っ子だから遊ぶのには友達か一人なので、友達がとても大事になる。
→友達に嫌われたくない
→友達に好かれるにはどうしたらいいか
→ワガママを言わずに友達がしたいことを一緒にした方が好かれる
という結論に達し、「小学生からは友達の好きなものに合わせる」といった傾向が私には見られた。
これも一人っ子だったからかなーと思うのだが、私の母は一人っ子でもそういう観察眼が全くなく、人間関係で地雷を踏みがちなので(無意識に人がイラッとすることを言ってしまう)、一人っ子もそれぞれだ。
平等にこだわりがない
これは一人っ子からきょうだいが多い人を見て思うのだが、
きょうだいが多い人って平等へのこだわりを強く感じる。
例えば、4人で食べようとするサンドイッチが20切れあるとする。
この時にきょうだい多い人がよくいうのが「一人5切れね!」である。
私はこの時いつも、
お腹空いている人がたくさん食べて、お腹空いていない人は別に5切れ食べんくてもええやん!
と思う。
私は食べるのが遅いので例えば20切れあって、自分が3切れしか食べていなくて、他の人が7切れ食べたとしても正直何も思わない。
多い人数への差し入れであればまだ分かる。20人の団体へ40個のシュークリームの差し入れがきたら「一人2個ね」というのは分かるが、4人とか3人とかの時に「一人○個ね」は不思議で仕方がない。
しかし、これは一人っ子ならではだと思う。
一人っ子は何か食べ物を出されるとみんなで分けることをしないので、そういう習慣がないし、平等に分けなくてもいいんじゃないかと思ってしまう。
それに、こういう平等にこだわりの強い人は人間関係もめがちである。
「平等でない」ことに腹をたてるため、何か平等でないことは不満に思ってしまうのだ。
その点一人っ子はそんなことで腹を立てたりしないので、人間関係で余計な揉め事をしない。
ただ、いかんせん平等へのこだわりがないせいで、好物のものを人と分ける時に食べ過ぎてしまうことがよくある。
(それで怒られることにさらに疑問を感じてしまう。平等である必要性が見出せないのだ)
だから一人っ子はあまり他人と物をシェアして食べるのはやめておいた方がいい。
相続がスムーズ
今年、祖母が亡くなり、母の相続に司法書士事務所についていった。(母親が頼りないため)
母の世代で一人っ子は珍しく、司法書士の先生が
「手続きが一つ減りますね」
と言ってくれた。
そう、一人っ子は遺産分割で困らないのだ。(もっというと、残念なことに祖母に遺産が全然ないため、さらにうちは困らなかった)
相続できょうだい仲が悪くなる、という話はよくきくが、そんな問題もないわけだ。
やはり一人っ子はメリットがいっぱいである。
以上、一人っ子のメリットについて書いた。
こんなにたくさんメリットがあるのだから、子供が一人っ子の親は「かわいそうだ」なんて思う必要はない。
私はよく一人っ子でよかったと思っている。
「一人っ子はワガママ」というのは完全ステレオタイプなので、そうでもない人もたくさんいることを知ってほしい。
逆に一人っ子じゃないのにワガママな人を私はたくさん知っている。
結局育て方と環境なのだ。
あと、前述したが、私の周りの一人っ子は美人が多いのでそこも知っておいてほしい。
(ここで世瑠加唯の顔を知らずに、この人も美人なのかな、と思ってくれた人はそのまま思っておいていただきたい。
何を隠そう、私は、女優の柴咲コウと、共通点がたくさんある顔をしているのだ。
目が二つ、耳が二つ、鼻が一つ、口が一つである。さらに同い年で性別まで一緒である。
ちなみに柴咲コウは一人っ子らしい。ここにも一人っ子美人がいた)
さてここまで長々と書いたが、もしこの長いブログ記事を最後まで読んでくれた人がいたとしたら、本当にすごいことだと思う。
なぜなら私なら読まないからだ。
なので最後まで読んでくれた人は特典として、私から100万円を差しあげる夢を今夜見ようと思う。
お読みいただきありがとうございました!
【次回へ続かない】
世瑠加 唯(よるか ゆい)