☕️
麹町中学校の元校長、工藤勇一さんとzoomで約一時間半お話をした。
麴町中学校での数々の教育改革。
その後しばらくして巻き起こった深刻な論争。
天外から見ると、この論争はソクラテスの時代から続いている人類おなじみの争点!
日本の場合には、ドイツの哲学者、フィヒテの教育学を死守するか、そこから脱出するかという論争。
大正自由教育運動のときに、その論争が日本中に吹き荒れた、と聞いている。
フィヒテの教育学は「与える教育」であり、、国家や企業に尽くす「戦士」を育てる「国家主義教育学」。
そこから脱出する教育学は「引き出す教育」であり、「平和の守り手」(インディアンの言葉)を育てる「人間性教育学」。
「与える教育」は、兵士の調教に通じるが、現実の極論は「戸塚ヨットスクール」。
「引き出す教育」の実施されている極論は「サドベリースクール」。
一般の教育は、その二つのブレンド!
そのブレンドの味付けが、教育の妙味といえる。
社会の進化は「与える教育」⇒「引き出す教育」の方向性だが、「与える教育」は深く見ていくと生命維持に関連しており、本来大切な要素を含んでいる。完全に無視すると痛い目に合う。
工藤さんの教育も、それに反対している方々の教育も、この全体像の上に位置付ければ、お互いに叩きあう必要はないように思えた。
ただ、日本の場合には、明治の「富国強兵」と戦後の経済復興で、「与える教育」=「戦士を育てる教育」が大成功してしまったがために、「引き出す教育」の理解が中々進まない、という悩みを工藤さんと共有した。
2026/9/30 工藤勇一さんと天外伺朗の対談

