疑惑の王者☆亀田興毅 | 転職を頑張ります

疑惑の王者☆亀田興毅

 不可解な“地元判定”で疑惑の王者となった亀田興毅(19)。試合を放送したTBSには、電話とメールで5万5000件以上のクレームが殺到した。ボクシングの世界戦では、これまでも疑惑の判定は何度かあった話だが、ここまでの反発はなかった。今回、視聴者の反発が急拡大した背景には、ネットの存在が大きいとみられている。

 「今は昔と違い、皆が自分なりの真実を探そうという時代。やろうと思えばいろいろな情報が得られる。いろいろなモノの見方があるなか、テレビ局が一方的に『新チャンピオンでござい』『これで納得しなさい』といった大本営発表みたいなやり方を続けているから、『テレビはオールドメディアだ』と呼ばれてしまうのでしょう」

 こう指摘するのはITジャーナリストの井上トシユキ氏。

 亀田が判定勝ちした直後から、ネット上の掲示板やブログには「あの判定は変だ」「八百長だ」「TBSに抗議しろ」といった抗議や批判が殺到。一部の人気掲示板は、しばらく接続ができない状況となった。

 ヤフーやビッグローブなどが実施したネット上での投票では、いずれも95%前後の投票者が「ランダエタが勝った」と投票。ネット上では、完全に亀田の“判定負け”が確定した。

 ネット上で亀田やTBS批判が過熱している最中、TBSが自局のニュース番組に亀田を生出演させ、無批判に「おめでとう」と絶賛してみせたことで、「TBSに抗議しろ」といった批判が一段と増えた。

 今は記事はもちろん動画もネット上に映像が抽出されて流れ、いつでも誰でも見ることができる。情報も簡単にメジャーな話題へと“成長”もする。

 井上氏は、スポーツに関して、そうした情報波及のパターンが最初に注目されたのは、「2002年サッカーW杯のとき」と指摘。当時、韓国対イタリア戦で、観客がレーザーポインターでイタリア人選手を攻撃しようとしたとみられる映像などが、「あっという間に世界中に流れた」と振り返る。

 テレビなど既存のメディアが、ネットの“世論”を軽視していると、井上氏は「例えば、楽天がTBSの買収に乗り出せば、『TBSは買収された方がいい』といった反応が強まるなど、思わぬしっぺ返しを受けかねない」とも語る。

 また、亀田の試合を「つまらんものをみせられた」などと批判しているマンガ家のやくみつる氏は、「私自身は情緒的なことに過剰に反応するネットというのは好きではないが」と前置きしたうえで、こう語る。

 「テレビに対して視聴者は受動的な立場だけれど、ネットでは能動的な動きもできる。そうした反応に過敏に反応し過ぎても良くないとは思うが、これからは、まったく黙殺することもできないのだろう」

 もともと作られたヒーローとの批判もあった亀田の人気をここまで煽ったTBSは、今後、想定外の反響にどう対処するのだろうか。


ZAKZAKより


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