風鈴 八畳二間続き 若いおじさんの写真 触れてはいけない気がして 頭だけ下げて挨拶してた 若くしてなくなった祖父の写真 夏の日差し カンカン照り 浮き輪かかえてビーチサンダル いい子じゃないから 車のいない道路を我が物顔に 真ん中を歩いて海岸へ 鼻に入るとしばらく痛い海水も 水着の中に紛れた砂も 今は懐かしい思い出 帰宅すれば 美味しいとうもろこし食べて 愛される自分がいた 耳に残るのはあの簾と風鈴 祖母の笑顔 涼やかな音色は祖母の声 心地よい音色