西村京太郎を読むのなんて何十年ぶりなんだろう?
「阪急電鉄」というタイトルに興味が湧きました。
思えば長い人生の中で阪急沿線以外に住んでいたのは7年ぐらい。
その7年以外はずっと阪急電車にお世話になっています。
数年前に関西の某私鉄の電車に乗った時、
車両の汚さに閉口しました。
その点、阪急電車は綺麗。
それはさておき本書は写真家の菊地実が阪急電鉄の取材を
頼まれたことから始まります。
菊池は東京在住ですが、六甲に住む大学時代の友人木内えりかに
連絡を取り待ち合わせますが、木内えりかはホームに転落して
死亡します。
木内えりかが何故死んだのかを探っているうちにえりかの祖父が
戦中、阪急の顧問弁護士だったことがわかり、
小林一三や吉田茂、石原莞爾などと交流していたことが判明します。
私は歴史に疎いのでほんとにえりかの祖父が
実在の人物だったのかと思ってしまい
ウイキペディアで調べてしまうというアホっぷり(^^;
戦争に対しての西村さんの思いが書かれているなあと思いながら
読みました。
それにしても十津川警部シリーズを読むといつも思うのは
唐突に犯人が出てくるのは何故?
何十年かぶりにもそれを感じました。★★