感染遊戯 | チャウ子のそれでも本を読むのだ

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チャウ子のごった煮風500字読書日記
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感染遊戯/誉田哲也

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今回ご紹介するのは
「感染遊戯」
誉田哲也著
光文社刊です★★★




25歳の長塚淳が殺害されるが、
淳には恨みを買うような相手は
見つからない。
ある日、犯人が自首してくるが、
一体動機は何なのか?




内容とは関係ないですが、
このタイトルがすごく好きです。
響きも字面もなんだか好き。
さて、本書は姫川玲子シリーズなんですけど、
姫川はほとんど登場しません。
代わりに姫川の天敵・勝俣が活躍します。
今回のテーマはズバリ官僚。
官僚に対する国民の恨みが底辺に
渦巻いています。
年金問題しかり、非加熱製剤の問題しかり、
裏金づくり、天下りの問題‥。
本書ではそれが個人攻撃になっているところが
どうか?と、思うのですが、
犯人の気持ちがわからないでもない。
こういう甘い汁を吸ってきたじいさんたちが、
ふんぞり返って今の若い者は‥と、いうのが
常日頃ほんとに頭にくるなーと思ってる私には、
少しスカッとしたところがあるのも正直なところ。
しかし、結局個人を攻撃したところで、
この作品ではそれが最悪な殺人事件に発展しているのですが、
なんの解決にもならないのは言うまでもないこと。
もっと仕組みやシステムを変えなければ
とは誰しも考えているのでしょうが、
どうも期待が持てない。
ただ、ここ数年官僚の実態が明らかになってきたのは
進歩と言えるのかも知れませんが‥と、
ミステリーを楽しむというより今回は
そんなことを考えてしまったのでした。



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