無理/奥田英朗 | 読んだ本の感想など。

読んだ本の感想など。

読んだ本の感想を語ってると思いきや、
毒にも薬にもならないくだらない日常のことなどを書いているほうが多かったりしたりしなかったり。

以前やってたブログが頓挫したので、心機一転やってやろうと。

以前のブログ→http://ameblo.jp/t--endo/


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合併で生まれた地方都市・ゆめので、鬱屈を抱えながら暮らす5人の男女―人間不信の地方公務員、東京にあこがれる女子高生、暴走族あがりのセールスマン、新興宗教にすがる中年女性、もっと大きな仕事がしたい市議会議員―。縁もゆかりもなかった5人の人生が、ひょんなことから交錯し、思いもよらない事態を引き起こす。 


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真面目に働くことの馬鹿馬鹿しさを知り、自分の地位が脅かされることにおののき、信じていたものには裏切られ…。5人の男女が心の軋みに耐え切れなくなった時、それぞれの人生は猛スピードで崩壊してゆく。矛盾だらけのこの国を象徴するかのような地方都市・ゆめのを舞台に、どん詰まり社会の現実を見事に描き切った群像劇。 


…を読みました。この作家さんの作品を読むのは「邪魔」以来2冊目。

東北の片田舎にある架空の街「ゆめの市」 。そのゆめの市の福祉局で生活保護を担当する男や、新興宗教にハマるバツイチの中年女性、詐欺まがいの訪問販売業者に勤める元暴走族の男、3期目の当選を狙う町議会議員、引きこもり男に拉致された女子高生を中心とした群像劇。

ゆめの市は周囲の市町村合併で生まれた新しい街だが、それが景気で街が盛り上がるわけでもなく、大型ショッピングセンターによる商店街の荒廃、外国人居住者の増加による治安の悪化、生活保護費増大に伴う財政圧迫など、閉塞感に包まれ、先行きがまったく見通せないような街。

生活保護不正受給問題というとけっこうタイムリーな話題であるが、この作品の初出が1999年という事を考えると、平成の大合併でも地方都市の現状が良くならない点や、不正受給など先見の明があるとまでは言わないが、今読んでも古い感じがしないというか、今読んだほうがより実感がわくような設定。

作品としては・・・読んでいる間はひたすら不快。町の閉塞感に完全に飲み込まれてしまったような登場人物たち。そんな彼らの暗い情念に当てられてひたすら不快。

ラストのカタストロフを読むために、ひたすら不快な思いをしながら読み進める。そんな作品だと思いました。