カゲヤマの「申し訳ありませんでした!」を考察する。 | 世界の中心で人間以外が叫ぶ

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お笑い芸人などの一発ギャグや決まり文句について考察しています。

タバやん。と益田康平の

コンビであるカゲヤマ

「キングオブコント2003」のトップバッターで

「謝罪(料亭)」コントをし、話題となりました。

 

タバやん。が、得意先の極秘資料を

なくしてしまった事に端を発し

益田が、誠心誠意謝罪する事の大切さを問い

料亭の部屋の一角に、単独乗り込み

ふすま越しに、何度も響き渡り聞こえてくる

「申し訳ございません」と並行する形で

タバやん。が、ふすまを開けると

上司である益田が、全裸での謝罪敢行

という場面に出くわす。

しかしながら、ここまでやっておきながら(?)

最後に、取引先の様子を伺うと

「めっちゃ、怒ってる!」と

結局全くを以って(?)

疎通が出来ていなかったのが

分かるというオチで収束します。

 

ネタが終了した後

司会の浜田雅功(ダウンタウン)に

「どうですか?トップバッター」と

振られたのに対し、コント同様の大声

そして大袈裟な動作で

「トップバッターを引いてしまい

申し訳ありませんでした!」と2人揃って頭を下げ

一見では、別に謝罪をする必要はなく

このコントにおける、パワーワードである

申し訳ありませんでした!」を

テンドン的に使用しているのかと思いきや

ネタの内容が内容だけに

発表順がトップと決まった段階で

他の出場者全員が崩れ落ち

プロデューサーも頭を抱えていた

という裏話を本人が語っており

会場の観客側にも、スタートの段階では

特に緊張が残っているという状態であったり

採点的な意味合いでも

基本的には、誰しもがトップバッターは避けたい

という心理がある中で

他のコンビ(カゲヤマ)が

その枠を埋めてくれたにもかかわらず

それはそれで違うという空気感が面白く映ります。

 

このフレーズ自体が、汎用性が高いと言え

相手に失礼な事をしてしまった場合や

ボケがスベってしまった場合など、番組出演等

色々な箇所で使えそうではありますが

このネタを知らないと伝わらないという

デメリットは、少なからず存在し

ただただ、大袈裟に謝罪しているだけと

捉えられてしまう可能性は残ります。