<第1手>
「何だ、まだやれるじゃないか」
(ジャイアント馬場)
ジャイアント馬場 還暦宣言特別試合。
ジャイアント馬場、三沢光晴、
マウナケア・モスマン(現:太陽ケア)VS
川田利明、小橋健太(現:建太)、渕正信において
試合後のリング上でのインタビューでの発言。
川田や小橋に、強烈な逆水平チョップを食らい
胸を真っ赤にさせながらハッスルする姿が有名。
「子どもの時にね、60歳って言ったらね、
ずいぶん年寄りだなって思ってましたからね。
自分が、やって見たらね。
何だ、まだやれるじゃないか」と発言。
<第2手>
「橋本、立ってくれ!」(辻よしなり)
「橋本真也34歳 小川直也に負けたら
即引退スペシャル」と銘打たれた
橋本真也VS小川直也、
シングルマッチ第5戦において
小川の必殺技であるSTOを
実に合計6発喰らった橋本は
10カウントノックダウンを喫して敗退。
引退に追い込まれる事となる訳ですが
実況を務めていた、辻よしなりが
涙混じりに、悲鳴を上げた。
「何とか立ってくれ、橋本!
橋本、立ってくれ!
STOの前に、橋本大の字状態。
無情のカウントが数えられる。
小川も、グロッキーなのに。
小川も、グロッキー状態なのに。
橋本、立ってくれ!
橋本、立ってくれ!」と実況。
<第3手>
「約束通り、試合5分で終わらせました」
(小川良成)
GHCヘビー級王座に、挑戦するのは
ジュニアヘビー級の小川良成。
対するチャンピョンは、ヘビー級の秋山準。
階級差のある中、秋山が
「5分以内で終わらせる」と
事前に宣言していた中での試合であり
秋山の必殺技、エクスプロイダー2連発を敢行。
早くも、フィニッシュ宣言アピールをし
リストクラッチ式エクスプロイダーで
仕留めにかかろうとしたものの
技の反動を利用し
スモールパッケージホールド(変形首固め)
を仕掛け、そのまま3カウント。
勝負タイムは、4分20秒。
試合後のリングインタビュー、第一声で
「約束通り、試合5分で終わらせました」と発言。
<第4手>
「俺も、背中を刺されるぐらい
女に愛されてみてーなー」(高橋裕二郎)
棚橋弘至の所持する、IWGPヘビー級王座への
挑戦者となった高橋裕二郎が
棚橋に言い放ったセリフ。
「100年に一人の逸材」や
「エース」と呼ばれている棚橋が
浮気相手に、背中を刺されるという事件があり
大量出血に見舞われたものの
鍛え上げられた屈強な肉体が
命を守る形となった。
内容が内容だけに、触れる事については
タブー視されていた側面もあったものの
ヒールとして遠慮なく切り込み
刃物でも屈しなかった、棚橋のハートを貫き、
そして抉(えぐ)る、強烈な一言。
「お前にはよ、もう1つ、
消せない過去があったよな。
俺も、背中を刺されるぐらい
女に愛されてみてーなー。
まぁよ、恥じる事はねーよ、男の勲章だよ」と発言。
<第5手>
「負けると思ってたヤツら、ザマーミロ!」
(アレクサンダー大塚)
PRIDE4において、マルコ・ファスと対戦した
プロレスラーのアレクサンダー大塚は
圧倒的不利の下馬評の中
2ラウンド終了TKOで
勝利をおさめた後、リング上で
「負けると思ってたヤツら、ザマーミロ!」と咆哮。
勝負の世界に、絶対はない
という事を証明して見せた。
総合格闘技絡みでの
プロレスラーの発言としては
桜庭和志の「プロレスラーは、強いんです」や
中邑真輔の「プロレスは、すげーんだよ!」が有名。
<第6手>
「オイ、泣いてんのか?パンケーキでも食うか?」
(グレート-O-カーン)
駅構内で、女児を助け
警察から表彰状を受けたグレート-O-カーンが
自身の試合で、敗北した対戦相手の
後藤洋央紀に対して
「オイ、泣いてんのか?
パンケーキでも食うか?」とイジった後に
ストンピングを敢行するという
悪行を繰り広げたもの。
<参考資料>
グレート-O-カーンの「感謝状」を考察する。
<第7手>
「小橋が勝ちました!
腎臓ガンに勝ちました!」(矢島学)
腎臓がんから、546日ぶりに
プロレスのリングに上がる事となった
小橋建太の復帰戦。三沢光晴、秋山準VS
小橋建太、高山善廣において
三沢の雪崩式エメラルド・フロウジョンで
3カウントを奪われた小橋に対して
実況の矢島学が、言い放った言葉。
この発言について聞かれた矢島は
「100%の小橋さんだったら
言おうと思ってました」と語っており
本当の意味で、「勝った」のだと思います。
「三沢」コールではなく、勝者側の
会場に響き渡る三沢のテーマに対して
「小橋」コールが、観客から沸き上がったのも印象的。
<第8手>
「K-1、PRIDE、プロ野球、Jリーグ。
いいか、よく見てろ!
これがプロレスのパワーだ!!
プロレスは、絶対に負けない!」(田中ケロ)
K-1や総合格闘技が、格闘技界を席巻し
プロレス人気も下火になる中で
新日本プロレス創始者であるアントニオ猪木が
総合格闘技路線に舵を切る中
武藤敬司を始めとする選手・スタッフが
全日本プロレスへ移籍という、混乱の最中
蝶野正洋が、プロレスリング・ノアの
レスラー兼社長である、三沢光晴に参戦を依頼。
蝶野正洋VS三沢光晴が実現し、この試合で
リングアナウンサーである田中ケロが
前口上で発言したセリフ。
<第9手>
「いいんだね、ヤっちゃって」(永田裕志)
武藤敬司を始めとする選手・スタッフが
全日本プロレスへ移籍。混乱の中でも
残った選手・スタッフで、後日開催される
東京ドーム大会に向けて
頑張ろうと気合の入る中
佐々木健介は当初、新日本プロレス残留を
宣言していたものの、長州力率いる
WJプロレスに合流。
そのWJも、わずか
1年5か月という短期間で崩壊。
いわゆる出戻りの形で、新日本プロレスで
試合を行なおうとするも
対戦相手として決定した
永田裕志の怒りは収まらず
「そもそも、あの男は何で帰ってきたんですか。
はっきり言っちゃえばいいんですよ。
『生活が苦しいから、新日本しか働き場がねぇ』って。
いいんだね、ヤっちゃって。
佐々木健介。今の新日本のリングに
お前の居場所はねぇんだよ。
たった一度だけのチャンスだぞ。
潰してやる、以上」と発言。
試合は両者、大量流血という
凄惨な試合となった。
<第10手>
「死んでもいい覚悟なんて捨ててしまえ」
(葛西純)
「タカタイチデスペマニア」ノーDQデスマッチ
エル・デスペラードVS葛西純の試合後
リング上で、葛西がデスペラードに
言い放った発言。
「お前よ。オレっちと試合する前に
こう言ってたな。
『燃え尽きて、死んでもいい覚悟でリングに上がる』ってよ。
バカヤロウ。世の中にはな
死にたくて死ぬ奴なんていねぇんだよ、お前。
生きていてぇのに、死ななきゃいけねぇヤツ、
生きていたいのに、
死んじまうヤツがゴマンといるんだよ。
お前みたいによ、最高の仲間に囲まれて、
たくさんのファンに応援されて、
夢だった新日本プロレスに入門して、
プロレスラーとしてデビューして、
新日ジュニアのトップ取って、
最高の人生送ってるやつがよ
死んでもいい覚悟で
リングに上がるなんて言うなよ、お前。
俺達はよ、死んでもおかしくねぇ、
大怪我してもおかしくねぇリングに上がって、
生きて、生きて、生きてリングを
降りなきゃいけねぇんだろうが。
死んでもいい覚悟なんて捨ててしまえ。
死んでもいい覚悟なんていらねえんだよ。
そうすれば、お前はもっと強くなる」