石田重廣・保科有里の「夢グループTVショッピング」を考察する。 | 世界の中心で人間以外が叫ぶ

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お笑い芸人などの一発ギャグや決まり文句について考察しています。

「夢グループ」の社長である石田重廣と
「夢グループ」所属の歌手・保科有里

夢グループの商品を紹介する

TVショッピングにおいて共演しており

そのあまりにもなコンビネーションの良さに
周囲からは、愛人呼ばわりされてイジられるという
宣伝と言う意味では

良い方向での相乗効果が生まれています。
そして、「夢グループ」を検索すると
神奈月とミラクルひかるが

モノマネしている動画も俎上に上がるという

思わぬ副産物も見られるのです。

夢グループのTVショッピングが

話題となったきっかけが
夢ポータブル多機能プレーヤー」を紹介した際に
石田が、CD(シーディー)をシーデー、
DVD(ディーブイディー)をデーブイデーと
訛り全開のカタカナ英語で発音した
事でしょう。
しかしながら、日本人の発音は特に
BとDが相手に伝わりにくい側面があり
「ビー」と勘違いされないように
「デー」と敢えて発音する機会はあるので
それを意識していた可能性も

もしかしたらあるかもしれません。

TVショッピングにおいては

ジャパネットたかたの
髙田明社長(現在は、退任)や

博多華丸(博多華丸・大吉)が
「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」で
披露した事でもお馴染みの

トーカ堂の北義則社長など
特徴的なキャラクターや喋り方は
視聴平均年齢が高いとされているTVショッピングにおいて
よりメリットとなる
と思われる為、それも相まって
クローズアップされる結果となったのでしょう。

このポータブルプレーヤーについては、保科が
「7インチの大画面だから

5万円ぐらいで紹介ですか?」と
まるでその値段が妥当であろうとも
「5万円」という数字は
なかなか出せるものではないと言いたげに
不安そうな目で社長に目を向けた
のに対し
「税込み1万円でのご紹介です」と宣言。
安い、やすぅ~い」と感嘆していましたが
5万円だと思っていたものが、1万円と分かれば
それはこれぐらいのリアクションになるわなのやり取りでした。
さらに、「9インチの大画面は
税込み12800円でのご紹介です」に対しても
「9インチで12800円も、やすぅ~い」と
お笑いで言う所のテンドンを

仕掛けていくのです。
「テレビ、CD、DVDも聞ける。すご~い」

保科の予想価格と、石田社長の提示額に
大きな開き
があり

閉店セールを彷彿とされるような下げ幅
悪く言えば、茶番が過ぎるという心証を
抱かれかねない状況
ではありますが

夢ロボット掃除機では、保科の

「とっても便利な夢ロボット掃除機だから
7万円くらいしちゃうんですよね、社長」に対し
「2万円を切ります。税込み19800円です」と言われれば
「安すぎる」と近年、人を表現する際の
キャッチフレーズでも使われがちな
「○○すぎる△△」を活用、つまりここでは
「安すぎる、ロボット掃除機」という事になります。

TVショッピングあるあるの1つとも言える
販売員(特に、社長がターゲットになる)に対して
「○○さんなら、もう少しお値段を下げてくださいますよね」という類の

あなたに言ってるんですよとターゲットを絞り
逃げ道をなくす営業テクニックのようなものを
駆使した上での

圧をかける懇願スタイルも健在で
夢最新通訳機では、保科が

「欲し~い、おいくらで買えるんですか?」と
値段を聞いたのに対し

「1つ、29800円でーす」と
社長が言ったものの、珍しく不服だったのか
「社長、もう少し安くお願いします」と反旗。

1秒の間もないまま、「はい。初回限定価格、
税込み1万円にします。

2年間の保証もお付けしまーす」と
普通のTVショッピングでは見られない
悩む様子を一切見せないという

気風(きっぷ)の良さ、決断の速さを

まざまざと見せつけていました。


そして保科も、自分から

値下げ交渉をしたにもかかわらず
「ええーっ、ほんとに?ほんとにぃ~?」と
驚きの全力リアクション(?)で応える
のです。
石田社長にしても、保科にしても
買い物にとって大事なファクターである
値段を発表する段において、時として
語尾を伸ばす言い方
をしていますが
これは、「事実無根なので、戦いまーす」を
彷彿とさせる
ものがありますね。

何故、そんなにも簡単に

値下げ交渉に応じるのか。
私達が画面越しで見ているだけなので
分からない部分のあるのでしょうが、妙齢の綺麗な
(外見の事を言うと、ルッキズムだと批判されるかもしれませんが)
女性が「安くして~」と、ある意味で
安っぽいアプローチで

しかしながら吐息交じりの
甘えたような声で直接囁いてくれば
簡単に安くしてしまうのかもしれません。


ちなみに2人は、「夢 石田社長と有里」
というデュオを結成しており

販売する商品名には
「夢スピード解凍プレート」や「夢ソーラーパネル」
などのように、全て「夢」が

銘打たれている事から、2人を含めた上で

このCDも商品の1つである
という宣言
のようにも聞こえます。

1stシングル「夢と・・・未来へ」の後
2ndシングル「やすくして♡」

発表した事が話題となりました。
Aメロの段階では

かのキャッチーフレーズである
「シーデー」や「デーブイデー」、「やすくして」
を歌詞に織り込みつつ

「やすくして」「お願いよ」と
リズムに乗せる形で懇願、それに対して社長が
「困っちゃうなぁ~」「どうしようかなぁ~」
「分かりました~」とアンサーを返すという
デュエットの特性を、ある意味で最大限に

生かしていると言える代物となっていますが
最後は、「誰かのために生きていこう

誰かのために 明日のために

みんなのために 自分のために」という
壮大な(?)内容で締めくくられている
のです。