鈴木みのるの「風になれ」を考察する。 | 世界の中心で人間以外が叫ぶ

世界の中心で人間以外が叫ぶ

お笑い芸人などの一発ギャグや決まり文句について考察しています。

プロレスラー・鈴木みのる

自身の入場曲を、ファンを公言していた

シンガーソングライターである

中村あゆみに依頼。

そこで出来上がったのが、「風になれ」でした。

 

「入場だけで、お金が取れる」

という言葉があるように

選手のテンションを上げたり

ファンの感情を煽るファクターとして

入場曲は、プロレスにおいて

大きな役割を担っています。

 

これから戦いに臨む為

鈴木もファンである中村に

プロレスに対する想いなどを伝えた上で

それが詰まったものが、曲として

完成と相成った訳ですから

感慨もひとしおでしょう。

 

イントロ導入部分では、登場しない。

そして、サビの「風になれ」

でリングインするという、今では

お馴染みとなっているムーブは

実は、中村自身が考えた構成らしく

曲だけ提供して終わりでなく、一緒になって

戦っている雰囲気さえ漂っています。

 

「風になれ」で、観客が一体となって

「風になれ」コールとなる訳ですが

それに合わせる為に、リングサイドでタメを作り

会場によって、広い狭いも当然あり

曲の長さを勘案し、タイミングを合わせる

必要性は出てくるでしょう。

 

頭から、黒色のタオルをかぶって

入場するのですが

「風になれ」部分が近くなると

手拍子を煽る為に、拍手をしたり

手のひらを上に向けて、何度も上下させたり

耳を何度も指さしながら、お前らの声を

聞かせてくれと言っているような仕草で

助走を後押ししているのが分かるのです。

 

通常であれば、タイミングを計ってリングインし

歓声を受けるのですが

当然この流れを分かっている

対戦相手に邪魔されたり、セカンドロープに座り

鈴木が入場しやすいように

アシストしたヤングライオンに

何故か、鈴木自身が蹴りを入れる

という暴挙に至ったりするので、油断なりません(?)。

 

そして、新日本プロレス2年半ぶりの

声出し声援解禁となった大会で

第一試合のバッド・デュード・ティト戦で

戦う事となった鈴木は、「風になれ」コールを

受ける事となったのでした。