千原ジュニアの「誰に聞いとんねん!」を考察する。 | 世界の中心で人間以外が叫ぶ

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お笑い芸人などの一発ギャグや決まり文句について考察しています。

バラエティ番組「プレバト!!」を代表する

人気コーナーである、「俳句」において

永世名人の称号を有している千原ジュニア。

 

基本的な流れとしては

「昇格・現状維持・降格、前進・後退」の発表前

もしくは、順位の発表後に

俳句を作った本人による意図の確認後

共演者に、句を見た感想を聞く

そして、判定をする俳人・夏井いつきによる講評となります。

 

司会の浜田雅功が

共演者に対して、ジュニアの句に関して

感想を聞く段階で

そのターゲットを間違った時に

飛び出すのが、「誰に聞いとんねん!」であり

お笑い芸人らしく、即座に立ちあがり

声を荒げているのが分かります。

 

浜田雅功60歳スペシャルの

「浜田杯」においては、浜田雅功での一句に対し

「タイトルコール 飛び立つ 初夏の鳩よ」を発表。

浜田が、永世名人という立場ながら

8位に沈んだジュニアに

「これ、どういう句ですか」と意図を確認した後

「志らくはん、どうですか?この句は」と

名人6段の立川志らくに振った後

「パックンは?」と、振った瞬間

立ち上がりながら、「誰に聞いとんねん!」

と即座にツッコんだのでした。

 

パックンは、特待生2級という立ち位置であり

しかも、「浜田杯」では既に

最下位(20位)が決定しており

つまり、今回に関しては失策を犯した人であり

一番、聞くに値しないと言えるでしょう。

 

審査する夏井が

あくまで番組でつけた段位とはいえ

長きにわたり、積み重ねてきた段位を

ある意味でないがしろにする行為ともいえ

そこには、「特待生5級~1級、名人初段~10段、

名人10段無星~名人10段5つ星」という

長い長い段階がある訳です。

最初に、段位の高い共演者に聞いて

その後に、振るべきでない(?)共演者にアタックするという

ギャップでの笑いを生み出す為

前半パートの高段者が

フリに使われていると考える事もできますね。

 

遊園地で一句について

「春嵐 継父と見上ぐ 観覧車」

と詠み上げたの対し、まずは唯一の

特別永世名人である梅沢富美男に振った後

浜田は、「さて。この句ですけど、

おたけどう思う?」と、あろう事か

ジャングルポケット・斉藤慎二の

応援で来ただけの

おたけに対して感想を聞きやはり

「誰に聞いとんねん!」とツッコまれるのでした。

「春嵐が、ちょっと気になりますね。

僕なら山嵐に行っちゃいます」と、おたけが

乗っかったのも見事でした。

 

「サンタへの手紙 張られたままの夏」では

「これ、YOUさん。どうでしょう?」と、才能ナシの

最下位(4位)になったYOUに聞くという

先に振るパターンもあるので油断なりません。

この時も、YOUが「いやぁ…」と

考え始めたのを、咎める形で

「誰に聞いとんねん!」とツッコんでいました。