KENSOの「僕は自分の明るい未来が見えません」を考察する。 | 世界の中心で人間以外が叫ぶ

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お笑い芸人などの一発ギャグや決まり文句について考察しています。

プロレスラーであるKENSO

新日本プロレス2002年2月1日札幌大会での

アントニオ猪木による

通称「猪木問答」における

最大の被害者と言えるでしょう。

<参考資料>アントニオ猪木の「猪木問答」を考察する。

https://ameblo.jp/tendertreat/entry-12542418225.html

 

誰に対して怒っているかを、猪木に

マイクを向けられる形で問われたKENSO(当時、鈴木健三)は

僕は自分の明るい、みっ、未来が見えません」と答えた形が

結果として観客の失笑を買ってしまい

この場だけで収まらず、この一連のやり取りが

メディアに取り上げられるにあたり

今なお、こすられ続ける結果となりました。

 

噛んでしまった前半部分を

取り返す腹積もりだったのか

後半部分の「見えません」が、あばれる君の

「自分はそうは思いません」の言い方になってしまい

焦って、走ってしまったのが分かります。

この答えに対する、猪木の

「見つけろ、てめぇで」も

ずいぶんと冷たいものでした。

 

この件については

この問答の引き金を作った蝶野正洋

自身のyoutubeチャンネルで

ゲストにKENSOを招き入れる形で

対談が実現しており、「猪木問答」についても

大いに語っているのです。

<参考資料>公式【蝶野チャンネル】CHONO Network

【札幌猪木問答/新日本札幌事変】

https://www.youtube.com/watch?v=zrFiiuz12QE

 

猪木をリングに上げた事について、蝶野は

リングの上で、新日本プロレスが

総合格闘技だとかを意識しすぎて混乱してる。

新日本プロレスは、プロレスを

しっかりやんなきゃいけないんだ。っていう

俺はそういう信念だから

それをあそこでぶつけるために

リングの上だったら記事にもなる」と語っています。

 

KENSOは、あのコメントが発出した要因として

蝶野さんが僕のトコ、来たんですよ。

『おい健三、面白い事言えよ』(と囁かれた)」と語っており

蝶野も、「それ、空耳だよ」と返答。

2人して、「言った、言わない」の責任転嫁問答を繰り返しており

「本当に恥ずかしくて、見られない」

「プロレス人生変わっちゃったんです」

「1週間ぐらい落ち込んだ」などと、蝶野に対して嘆いていました。

「(リング上に)出てこなくても良かった」と蝶野が言ったのに対し

KENSOも、「それは、レスラーとして出ていきますよ」

と言っていたのは、最もだと思います。

 

当時まだ、2~3年のキャリアであったKENSOと

大先輩の蝶野という構造もありますが

「素晴らしいコメントだと、俺は思ったよ」と

一定の評価(?)もしていますし

当時、リング上で

おい、健三。ナイスコメント」と

言ったらしい事からも、それが分かります。

 

当時の心境として、KENSOは

「どうしようと思って、頭真っ白になっちゃって

でもやっぱり、ちゃんと冷静に

とりあえず前の言ってる人の話を聞いて

あっ、中西さんも

だいぶスベってるなと思いながら

永田さん、割とさらっときたなと思って

新日本プロレスが、このままでは

明るい未来が見えないって言おうと思ったんですけど

僕もちょっと噛んじゃって、思わず自分が

自分の事を憂いているかのように

新日本プロレスの明るい未来が僕には見えません」と

頭が混乱して、訳の分からない事を言っちゃったらしく

蝶野も、「全く、違う意味の話になってしまった」

「何で、それ言えなかったの。大事な所で」

と憂いており、また

だから本当は、『あんた(猪木)が悪いんだ(「原因は、あんたですよ」)』

と言ったら、最高だったよな。

お前、それが言えたら人生変わってたよな。

お前多分、エース候補になってるよ」とも言っていました。